登録販売者 2021年 北海道・東北 問61
問題文
次の記述は、消化器系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 消化には、消化液に含まれる消化酵素の作用によって飲食物を分解する機械的消化がある。
b 歯冠の表面はエナメル質で覆われ、エナメル質の下には象牙質と呼ばれる硬い骨状の組織がある。
c ペプシノーゲンは胃酸によって、炭水化物を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
d 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)(正解)
4:(c、d)
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消化のしくみと胃の保護【登録販売者解説】
正解の理由
消化酵素による分解は化学的消化、胃の粘液は胃を保護します。
3(b、d)が正しい組合せです。記述aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系に関する項目です。
解法ステップ
- aの「消化酵素の作用」と「機械的消化」の組合せに注目します。消化酵素による分解は化学的消化なので、aは誤りです。
- cの「炭水化物を消化する」という部分を確認します。ペプシンが消化するのはタンパク質なので、cも誤りです。
- bは歯の表面とその内側の組織、dは胃の粘液の役割について述べており、どちらも正しい内容です。
- したがって、(a、b)はaが誤り、(a、c)はaとcが誤り、(c、d)はcが誤りです。bとdを組み合わせたものが正解です。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
× 消化酵素の作用による分解=機械的消化
→ ○ 消化酵素の作用による分解=化学的消化
機械的消化は、咀嚼(そしゃく)や消化管の運動で内容物を細かくし、消化液と混ぜることです。消化酵素による分解を助けます。 -
b:正しい
歯冠の表面はエナメル質で覆われ、その下には象牙質(ぞうげしつ)があります。象牙質は硬い骨状の組織です。 -
c:誤り
× 炭水化物を消化する酵素
→ ○ タンパク質を消化する酵素
ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンになり、胃酸とともに胃液として働きます。ペプシンが消化するのは、炭水化物ではなくタンパク質です。 -
d:正しい
胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌され、胃液による消化作用から胃自体を保護しています。
よくある誤解
- 「消化酵素による分解」を機械的消化と取り違える
「機械的」は、噛む・混ぜる・動かすといった物理的な働きを指します。酵素による分解は「化学的」です。 - ペプシンの対象を取り違える
ペプシンはタンパク質を消化します。「炭水化物」という語への置き換えに注意しましょう。 - 胃酸だけが胃を守っていると思い込む
胃酸は胃液の一部ですが、胃自体を保護する働きとして、胃粘膜から分泌される粘液も重要です。
補足コラム
消化の種類は、「何をしているか」で見分けます。
- 機械的消化:咀嚼や消化管の運動で内容物を細かくし、消化液と混ぜます。
- 化学的消化:消化液に含まれる消化酵素の作用で、飲食物を分解します。
機械的消化は、化学的消化を進めやすくする働きもあります。
FAQ
Q. 胃酸も消化酵素の一種ですか?
A. いいえ。胃酸と消化酵素は別のものです。ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンになり、ペプシンがタンパク質の消化を担います。
A. いいえ。胃酸と消化酵素は別のものです。ペプシノーゲンは胃酸によってペプシンになり、ペプシンがタンパク質の消化を担います。
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