登録販売者 2021年 北海道・東北 問70
問題文
中枢神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 中枢神経系は、脳と脊椎から構成される。
b 脳は細胞同士の複雑かつ活発な働きにより、全身の約25%のブドウ糖を消費する。
c 脳の血管は、末梢に比べて物質の透過に関する選択性が低い。
d 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:誤、b:正、c:正、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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中枢神経系の構成と脳の働き【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:中枢神経系は脳と脊髄からなり、脳はブドウ糖を全身の約25%消費します。
正しい組合せは3です。aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」です。
解法ステップ
- aの「脊椎」に注目します。中枢神経系を構成するのは「脳と脊髄」です。
- bの「全身の約25%」が何の消費量かを確認します。これはブドウ糖の消費量です。
- cは「選択性が低い」とありますが、脳の血管は物質の透過に関する選択性が高い点が判断の鍵です。
- dの延髄(えんずい)にある中枢を確認します。心臓中枢や呼吸中枢があるため、正しい記述です。
選択肢別の誤答解説
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a 誤り×「脳と脊椎」→ ○「脳と脊髄」脊椎は背骨をつくる骨で、脊髄はその中を通る神経の組織です。中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。
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b 正しい脳は細胞同士が複雑かつ活発に働くため、全身の約25%のブドウ糖を消費します。なお、手引きでは、脳の血液循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%とされています。
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c 誤り×「物質の透過に関する選択性が低い」→ ○「物質の透過に関する選択性が高い」脳の血管は、末梢に比べて物質を通すかどうかの選択性が高いものです。タンパク質などの大きな分子や、イオン化した物質は、血液中から脳の組織へ移行しにくくなっています。
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d 正しい延髄には、心拍数を調節する心臓中枢や、呼吸を調節する呼吸中枢などがあります。
組合せでは、選択肢1はb・c・d、選択肢2はa・b・c、選択肢4はc・d、選択肢5はa・bの正誤が異なります。a〜dがすべて一致するのは3です。
よくある誤解
- 「脊椎」と「脊髄」を同じものとして覚える
脊椎は骨、脊髄は神経の組織です。中枢神経系を構成するのは「脳と脊髄」です。 - 脳の血管は物質を通しやすいと思い込む
脳の血管は、物質の透過に関する選択性が「高い」と覚えます。「低い」への書き換えに注意しましょう。 - 約25%を酸素の消費量と取り違える
約25%はブドウ糖の消費量です。酸素は全身の約20%です。
補足コラム
脳の毛細血管が、血液中の成分の変動から脳の組織を守るように働く機能を、血液脳関門といいます。血液中の物質が脳へ移行しにくくなる仕組みとして、脳の血管の「選択性が高い」という記述と結びつけて覚えましょう。
FAQ
中枢神経系と末梢神経系は、どう区別しますか?
手引きでは、神経系は中枢神経系と末梢神経系に大別されます。中枢神経系は脳と脊髄で、末梢神経系は中枢と身体の各部をつなぐ神経系です。
手引きでは、神経系は中枢神経系と末梢神経系に大別されます。中枢神経系は脳と脊髄で、末梢神経系は中枢と身体の各部をつなぐ神経系です。
関連キーワード: 中枢神経系、脳、脊髄、延髄、血液脳関門、ブドウ糖消費量

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