登録販売者 2021年 北海道・東北 問73
問題文
次の記述は、医薬品の剤形及び適切な使用方法に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 散剤を服用するときは、飛散を防ぐため、あらかじめ少量の水(又はぬるま湯)を口に含んだ上で服用したり、何回かに分けて少しずつ服用するなどの工夫をするとよい。
b クリーム剤には、有効成分が適用部位に留まりやすいという特徴がある。
c 腸溶錠が飲みにくい場合には、口中で噛み砕いて服用してもよい。
d カプセル剤は、カプセル内に散剤や顆粒剤等を充填した内服用の医薬品として広く用いられているが、液剤を充填したものはない。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)
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内服剤形と外用剤形【登録販売者解説】
正解の理由
散剤は水を含んでから少しずつ、クリーム剤は有効成分が適用部位に留まりやすい、という特徴を押さえます。
1の(a、b)が正しい組合せです。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の剤形に関する項目です。
解法ステップ
- aの「少量の水を口に含む」「何回かに分ける」が、散剤の飛散を防ぐ工夫として妥当かを見ます。
- bの「有効成分が適用部位に留まりやすい」は、軟膏剤・クリーム剤に共通する特徴です。
- cは、腸溶錠を「噛み砕いてよい」としている点に注目します。錠剤の加工やコーティングを損なう扱いは避けます。
- dは「液剤を充填したものはない」という断定が誤りです。a・bが確実に正しいため、選択肢を(a、b)に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
散剤は粉末状なので、服用時に飛び散ることがあります。あらかじめ少量の水を口に含んだり、何回かに分けて服用したりする工夫が示されています。 -
b:正しいです。
軟膏剤・クリーム剤には、有効成分が適用部位に留まりやすい特徴があります。どちらを使うかは、患部の状態などに応じて考えます。 -
c:誤りです。
×「口中で噛み砕いて服用してもよい」
腸溶錠は、成分が溶け出す部位を考慮して作られた錠剤です。噛み砕くとその設計を損なうおそれがあるため、問題文のように噛み砕いてよいとはいえません。 -
d:誤りです。
×「液剤を充填したものはない」→ ○「液剤等を充填した剤形」
カプセル剤には、散剤や顆粒剤だけでなく、液剤等を充填したものもあります。「ない」という断定が誤りです。
正しい(a、b)の組合せを選ぶのは1です。ほかの組合せは、次のように誤りの記述を含みます。
- (a、d)は、誤りのdを含み、正しいbを含みません。
- (b、c)は、誤りのcを含み、正しいaを含みません。
- (c、d)は、誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
-
「クリーム剤だけが有効成分を留めやすい」と考えること
有効成分が適用部位に留まりやすいのは、軟膏剤・クリーム剤に共通する特徴です。 -
「カプセル剤は粉や粒を入れるもの」と限定すること
カプセルには液剤等が入る場合もあります。「〜はない」という断定に注意します。 -
「飲みにくい錠剤は噛み砕けばよい」と考えること
錠剤や顆粒剤には、噛み砕かずに服用するものがあります。剤形ごとの指示を確認します。
補足コラム
軟膏剤とクリーム剤は、どちらも局所に用いる剤形ですが、使い分けの目安が異なります。
- 軟膏剤:適用部位を水から遮断したい場合に用いることが多いです。
- クリーム剤:患部が乾燥している場合や、患部を水で洗い流したい場合などに用いることが多いです。
FAQ
カプセル剤の原材料は、すべてゼラチンですか?
ゼラチンはカプセルの原材料として広く用いられますが、「カプセルはすべてゼラチン製」とまではいえません。
ゼラチンはカプセルの原材料として広く用いられますが、「カプセルはすべてゼラチン製」とまではいえません。
関連キーワード: 散剤、クリーム剤、腸溶錠、カプセル剤、剤形

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