登録販売者 2021年 北海道・東北 問74
問題文
次の記述は、全身的に現れる医薬品の副作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a アナフィラキシーは、生体の異物に対する遅延型アレルギー反応の一種である。
b 偽アルドステロン症は複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。
c 医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群は、発症機序が判明しており、発症の予測が可能である。
d ステロイド性抗炎症薬により、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、易感染性をもたらすことがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)(正解)
4:(c、d)
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全身性副作用の見分け方【登録販売者解説】
正解の理由
アナフィラキシーは即時型、偽アルドステロン症は相互作用でも起こり、皮膚粘膜眼症候群は予測困難です。
正しい組合せは3(b、d)です。aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」にある、全身的に現れる副作用の説明です。
解法ステップ
- aの「遅延型」に注目します。アナフィラキシーの反応の型を確認します。
- bの「複数の医薬品」「医薬品と食品との間の相互作用」は、偽アルドステロン症についての説明と合うか確認します。
- cの「発症機序が判明」「予測が可能」は、皮膚粘膜眼症候群についての説明と合うか確認します。
- dの「ステロイド性抗炎症薬」「易感染性」は、感染への抵抗力が弱まるという説明と照らし、正しい記述の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×(遅延型)→ ○(即時型)
アナフィラキシーは、生体の異物に対する即時型のアレルギー反応です。「遅延型」とする点が誤りです。 -
b:正しい
偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)は、体内に塩分と水がたまり、カリウムが失われる病態です。複数の医薬品、または医薬品と食品との相互作用によって起きることがあります。 -
c:誤り
×(発症機序が判明しており、発症の予測が可能)→ ○(発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は困難)
皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)は、発症の仕組みが詳しく分かっておらず、発症を予測することも困難です。 -
d:正しい
ステロイド性抗炎症薬などは、細菌やウイルスへの抵抗力を弱め、易感染性(いかんせんせい)、つまり感染しやすい状態をもたらすことがあります。
各選択肢の組合せも確認します。
- 選択肢1(a、b):bは正しいものの、aは誤りです。また、正しい記述であるdを含みません。
- 選択肢2(a、c):aとcのどちらも誤りです。正しい記述であるbとdを含みません。
- 選択肢3(b、d):bとdがどちらも正しいため、正しい組合せです。
- 選択肢4(c、d):dは正しいものの、cは誤りです。また、正しい記述であるbを含みません。
よくある誤解
- アナフィラキシーを「アレルギー反応」とだけ覚え、「即時型」か「遅延型」かを区別しない間違いです。
- 「機序が判明している」「予測できる」といった断定表現を見落とし、皮膚粘膜眼症候群の説明を正しいと判断してしまうことがあります。
- 偽アルドステロン症は、単独の医薬品だけで起きると思い込み、医薬品同士や医薬品と食品との相互作用を見落としがちです。
補足コラム
偽アルドステロン症は、名前に「アルドステロン」とありますが、手引きでは、アルドステロンの分泌が増加していないのに、塩分と水がたまり、カリウムが失われる状態と説明されています。名前の印象だけで原因を取り違えないようにしましょう。
FAQ
Q. アナフィラキシーは、以前に同じ医薬品でアレルギーを起こした人にしか起きませんか?
A. 以前にその医薬品で蕁麻疹(じんましん)などのアレルギーを起こした人では、起きる可能性が高いとされています。「その人にしか起きない」という意味ではありません。
A. 以前にその医薬品で蕁麻疹(じんましん)などのアレルギーを起こした人では、起きる可能性が高いとされています。「その人にしか起きない」という意味ではありません。
Q. 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、発症を事前に予測できますか?
A. どちらも発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は困難とされています。
A. どちらも発症機序の詳細は不明であり、発症の予測は困難とされています。
関連キーワード: アナフィラキシー、偽アルドステロン症、皮膚粘膜眼症候群、易感染性、相互作用

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