戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 北海道・東北 問76


問題文

次の記述は、循環器系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 鬱血性心不全とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。 b 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合は、鬱血性心不全の可能性がある。 c 心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい。 d 医薬品を適正に使用している場合は、動悸や一過性の血圧上昇、顔のほてりを生じることはない。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(c、d)

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心不全と不整脈の区別【登録販売者解説】

正解の理由

鬱血性心不全は血液を送り出す力の低下、不整脈は心臓の拍動リズムの乱れです。
正しい組合せは3です。記述は、aが誤り、bとcが正しく、dが誤りです。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」にある、循環器系に現れる副作用が根拠です。

解法ステップ

  1. aの「拍動リズムが乱れる」に注目します。これは不整脈の説明です。
  2. bの症状は、鬱血性心不全の可能性を疑う症状として挙げられています。
  3. cは、心不全の既往がある人についての注意を確認します。
  4. dの「生じることはない」という断定が適切かを見ます。適正に使用していても、記載された症状が現れることがあります。

選択肢別の誤答解説

各記述

  • a:誤り
    ×「鬱血性心不全」の説明 → ○「不整脈」の説明
    不整脈(ふせいみゃく)とは、心筋(しんきん)の自動性や興奮伝導に異常が起こり、心臓の拍動リズムが乱れる状態です。一方、鬱血性心不全(うっけつせいしんふぜん)は、心臓が全身に必要な量の血液を送り出せず、肺に血液が貯留する疾患です。
  • b:正しい
    息切れ、疲れやすさ、足のむくみ、急な体重増加、咳やピンク色の痰(たん)は、鬱血性心不全の可能性を疑う症状として示されています。肺に血液が貯留することが、咳やピンク色の痰につながります。
  • c:正しい
    心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすいとされています。心不全の既往がある人への医薬品の使用には注意が必要です。
  • d:誤り
    ×「生じることはない」→ ○「生じることがある」
    医薬品を適正に使用していても、動悸(どうき)、一過性の血圧上昇、顔のほてりなどが現れることがあります。「適正に使用すれば起こらない」と言い切っている点が誤りです。

組合せ

  • 選択肢1(a、b):bは正しいですが、aが誤りです。また、正しい記述であるcを含みません。
  • 選択肢2(a、d):aとdがどちらも誤りで、正しい記述であるbとcを含みません。
  • 選択肢4(c、d):cは正しいですが、dが誤りです。また、正しい記述であるbを含みません。

よくある誤解

  • 病名の説明を入れ替える:拍動リズムの乱れは不整脈、血液を送り出す力の低下は鬱血性心不全です。
  • 「適正に使用すれば副作用は起こらない」と考える:適正に使用していても、動悸などが現れることはあります。
  • 心不全の既往を見落とす:心不全の既往がある人は、薬剤による心不全を起こしやすい点も問われています。

補足コラム

動悸や息切れは、激しい運動や興奮時など、正常な健康状態でも現れることがあります。一方、日常生活の活動や安静時に起こる場合は、心臓の働きの低下などが関係していることもあります。症状だけで原因を決めつけず、問題では「どの病態の説明か」を見分けましょう。

FAQ

Q. 動悸があれば、必ず不整脈ですか?
A. いいえ。動悸は、激しい運動や興奮時などにも起こります。不整脈では、拍動リズムの乱れに加えて、めまいや息切れなどの症状が現れることがあります。
Q. 鬱血性心不全で、なぜ足がむくむことがあるのですか?
A. 心臓が十分な血液を送り出せなくなると、体に必要な血液循環が保たれにくくなり、むくみなどが現れることがあります。

関連キーワード: 鬱血性心不全、不整脈、心不全の既往、動悸、息切れ
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