登録販売者 2021年 北海道・東北 問77
問題文
精神神経系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用がなされた場合に限り発生する。
b 無菌性髄膜炎は、多くの場合、発症は急性で、首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等の症状が現れる。
c 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が原因の場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。
d 無菌性髄膜炎は、大部分は細菌が原因と考えられているが、医薬品の副作用等によって生じることもある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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無菌性髄膜炎と精神神経症状【登録販売者解説】
正解の理由
精神神経症状は通常の用法・用量でも起こり、無菌性髄膜炎の主な原因はウイルスです。
正しい組合せは4です。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の精神神経症状・無菌性髄膜炎の項です。
解法ステップ
- aの「限り」に注目します。精神神経症状が不適正な使用の場合に限られるかを確認します。
- bは症状の組合せ、cは副作用が原因の場合の発症リスクに注目します。
- dの「細菌」を確認します。無菌性髄膜炎の主な原因と合っているかを見ます。
- a〜dの正誤を並べると、a誤・b正・c正・d誤の組合せに絞れます。
選択肢別の誤答解説
a 誤り
×「不適正な使用がなされた場合に限り」→ ○「通常の用法・用量でも発生することがある」
精神神経症状は、大量服用や長期連用などの不適正な使用だけでなく、通常の用法・用量でも起こることがあります。「限り」と原因を狭く限定している点が誤りです。この記述を「正」とする選択肢1・2は誤りです。
b 正しい
無菌性髄膜炎(ずいまくえん)は、多くの場合、急に発症します。首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐(おうと)、意識混濁(いしきこんだく)などが現れることがあります。この記述を「誤」とする選択肢1・3は誤りです。
c 正しい
医薬品の副作用が原因で無菌性髄膜炎を発症する場合、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病(こんごうせいけつごうそしきびょう)、関節リウマチなどの基礎疾患がある人は、発症リスクが高いとされています。この記述を「誤」とする選択肢2・5は誤りです。
d 誤り
×「大部分は細菌が原因」→ ○「大部分はウイルスが原因」
無菌性髄膜炎は、髄液から細菌・真菌が検出されない髄膜炎です。大部分はウイルスが原因と考えられており、医薬品の副作用などで生じることもあります。「細菌が原因」としている点が誤りです。この記述を「正」とする選択肢1・2・5は誤りです。
組合せの照合
- 選択肢1は、a正・b誤・c正・d正です。a・b・dが正しい正誤と異なります。
- 選択肢2は、a正・b正・c誤・d正です。a・c・dが異なります。
- 選択肢3は、a誤・b誤・c正・d誤です。bが異なります。
- 選択肢5は、a誤・b正・c誤・d正です。c・dが異なります。
よくある誤解
- 「限り」「必ず」のような限定表現を見落とし、精神神経症状は不適正な使用でしか起きないと思い込むことがあります。
- 「無菌性」という名称から、ウイルスも原因にならないと考えがちです。細菌・真菌が検出されないという意味で、ウイルスが主な原因となる場合があります。
- 無菌性髄膜炎の主な原因を「細菌」と取り違えないようにしましょう。手引きでは「ウイルス」です。
補足コラム
無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用だけで起こるものではありません。手引きでは、大部分はウイルスが原因とされ、マイコプラズマ感染症やライム病、医薬品の副作用なども原因として挙げられています。原因と考えられる医薬品による症状が現れた場合は、その使用を中止し、医師の診療を受ける必要があるとされています。
FAQ
Q.「無菌性」とは、感染症ではないという意味ですか?
A. いいえ。髄液に細菌・真菌が検出されないことを指します。ウイルスなどが原因となる場合があります。
A. いいえ。髄液に細菌・真菌が検出されないことを指します。ウイルスなどが原因となる場合があります。
Q. 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用で起こる場合に限られますか?
A. いいえ。大部分はウイルスが原因と考えられており、医薬品の副作用なども原因の一つです。
A. いいえ。大部分はウイルスが原因と考えられており、医薬品の副作用なども原因の一つです。
関連キーワード: 精神神経症状、無菌性髄膜炎、通常の用法・用量、ウイルス、基礎疾患

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