登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問08
問題文
他の医薬品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 相互作用は、医薬品が吸収、代謝、分布または排泄される過程で起こるものであり、医薬品が薬理作用をもたらす部位においては起こらない。
b 一般用医薬品のかぜ薬とアレルギー用薬とでは、成分や作用が重複することはないので、これらの併用は問題ない。
c 相互作用や副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましい。
d 医療機関・薬局から交付された薬剤を使用している場合には、一般用医薬品との併用について、診療を行った医師若しくは歯科医師又は調剤した薬剤師に相談がなされる必要がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
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医薬品の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
相互作用は体内で薬が動く過程だけでなく、薬理作用をもたらす部位でも起こります。
正しい組合せは 5 です。aは誤、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「他の医薬品との相互作用」です。
解法ステップ
- aの「薬理作用をもたらす部位においては起こらない」に注目します。相互作用が起こる場所を、体内で薬が吸収・代謝・分布・排泄される過程だけに限定している点が誤りです。
- bの「重複することはない」という断定を確認します。かぜ薬とアレルギー用薬は、成分や作用が重複することがあります。
- cの「症状に合った成分のみ」と、dの「医師・歯科医師・薬剤師に相談」は、どちらも相互作用や副作用のリスクを減らすための内容です。
- a・bが誤、c・dが正となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「薬理作用をもたらす部位においては起こらない」→ ○「薬理作用をもたらす部位において起こるものもある」
相互作用は、吸収・代謝・分布・排泄の過程で起こるものだけではありません。薬が作用する部位でも起こり得ます。 -
b:誤り
×「成分や作用が重複することはない」→ ○「成分や作用が重複することが多い」
かぜ薬とアレルギー用薬では、同じ成分や同じような作用をもつ成分が重なることがあります。併用により作用が強く出たり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがあります。 -
c:正しい
緩和したい症状がはっきりしている場合は、その症状に合った成分のみが配合された医薬品を選ぶことが望ましいとされています。必要以上に多くの成分を使うことを避け、相互作用や副作用のリスクを減らす考え方です。 -
d:正しい
医療機関・薬局から交付された薬剤を使用している人は、一般用医薬品との併用について、診療を行った医師・歯科医師、または調剤した薬剤師に相談する必要があります。登録販売者が併用の可否を判断するのが難しい場合があるためです。
各選択肢の正誤の組合せを照らすと、選択肢1はa・b・c・dすべて、選択肢2はa、選択肢3はb・c・d、選択肢4はa・dの正誤が異なります。aが誤、bが誤、cが正、dが正となるのは 5 です。
よくある誤解
- **「相互作用は、吸収や代謝などの過程だけで起こる」**と考えること。薬理作用をもたらす部位でも起こり得ます。
- 薬の名前や目的が違えば、成分も重ならないと思うこと。かぜ薬とアレルギー用薬のように、用途が違っても成分や作用が重複することがあります。
- 「相談が必要」という記述を、「一般用医薬品を自己判断で中止する」という意味に取り違えること。医療機関から交付された薬剤については、自己判断で変更せず、関係する医師・歯科医師・薬剤師に相談する内容です。
補足コラム
一般用医薬品は、複数の成分を組み合わせて配合していることがあります。そのため、別の薬を追加するときは、商品名が異なるかどうかだけでなく、成分や作用が重複していないかが重要です。内服薬と外用薬でも、同じ成分や同種の作用をもつ成分が重複する場合があります。
FAQ
薬の成分が同じでなくても、相互作用は起こりますか?
はい。同じ成分そのものが重なる場合だけでなく、同じような作用をもつ別の成分が重なる場合も、作用が強く出たり副作用が起こりやすくなったりすることがあります。
はい。同じ成分そのものが重なる場合だけでなく、同じような作用をもつ別の成分が重なる場合も、作用が強く出たり副作用が起こりやすくなったりすることがあります。
一般用医薬品を使っていることは、医師や薬剤師に伝える必要がありますか?
はい。医療機関での処方や薬局での調剤に関わる薬剤師に、使用中の一般用医薬品についても伝えることが大切です。
はい。医療機関での処方や薬局での調剤に関わる薬剤師に、使用中の一般用医薬品についても伝えることが大切です。
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