登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問09
問題文
医薬品と食品の相互作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 食品には、医薬品の成分と同じ物質が含まれているものがあり、それらを含む医薬品と一緒に服用すると、過剰摂取となる場合がある。
b 酒類をよく摂取すると、肝臓の代謝機能が高まることが多く、代謝によって産生する物質が人体に悪影響を及ぼす医薬品の場合は、副作用が現れやすくなる。
c 医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品(ハーブ等)として流通可能な生薬成分があるが、これが医薬品と相互作用を生じる場合がある。
d 外用薬であれば、食品の摂取によって、その作用や代謝が影響を受ける可能性はない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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食品と医薬品の相互作用【登録販売者解説】
正解の理由
食品中の同じ成分・生薬成分やアルコールは、医薬品の作用や代謝に影響し、外用薬でも影響を受けることがあります。
正しい組合せは2です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、手引き第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせ」です。『試験問題の作成に関する手引き』では、食品との飲み合わせによって医薬品の作用が強まったり、弱まったりすることが説明されています。
解法ステップ
- aの「食品に医薬品と同じ物質が含まれる」に注目します。同じ成分を食品と医薬品の両方から摂ると、過剰摂取となる場合があります。
- bは「酒類」「肝臓の代謝機能」「代謝産物が人体に悪影響」のつながりを確認します。この場合、副作用が現れやすくなることがあります。
- cは、食品として流通するハーブなどの生薬成分が、医薬品と相互作用を生じることがあるかを見ます。
- dの「外用薬であれば」「可能性はない」は断定表現です。外用薬でも影響を受ける可能性があるため、誤りと判断できます。
選択肢別の誤答解説
a 正しいです。
食品には、カフェインやビタミンAのように、医薬品の成分と同じ物質が含まれることがあります。同じ物質を含む食品と医薬品を一緒に摂ると、過剰摂取となる場合があります。
食品には、カフェインやビタミンAのように、医薬品の成分と同じ物質が含まれることがあります。同じ物質を含む食品と医薬品を一緒に摂ると、過剰摂取となる場合があります。
b 正しいです。
酒類をよく摂取する人では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多いとされています。代謝によってできる物質が人体に悪影響を及ぼす医薬品では、副作用が現れやすくなることがあります。
酒類をよく摂取する人では、肝臓の代謝機能が高まっていることが多いとされています。代謝によってできる物質が人体に悪影響を及ぼす医薬品では、副作用が現れやすくなることがあります。
c 正しいです。
医薬品的な効能効果が標榜(ひょうぼう)・暗示されていなければ、食品、たとえばハーブとして流通できる生薬(しょうやく)成分があります。食品として摂った成分が、同じ成分を含む医薬品の効き目や副作用を強めることがあります。
医薬品的な効能効果が標榜(ひょうぼう)・暗示されていなければ、食品、たとえばハーブとして流通できる生薬(しょうやく)成分があります。食品として摂った成分が、同じ成分を含む医薬品の効き目や副作用を強めることがあります。
d 誤りです。
×「外用薬であれば、食品の摂取による影響を受ける可能性はない」
→ ○「外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある」
「外用薬だから影響がない」とは言い切れません。
×「外用薬であれば、食品の摂取による影響を受ける可能性はない」
→ ○「外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある」
「外用薬だから影響がない」とは言い切れません。
各選択肢の正誤の組合せも確認しましょう。
- 1:aは正しいですが、bを誤り、dを正しいとしている点が違います。
- 2:a・b・cを正しく、dを誤りとしている組合せです。
- 3:cは正しいため、cを誤りとしている点が違います。
- 4:aとcは正しく、dは誤りです。この3つの判定が違います。
- 5:aは正しく、bも正しい一方、dは誤りです。この3つの判定が違います。
よくある誤解
- **「外用薬は飲み薬ではないから、食品の影響を受けない」**と思い込まないようにしましょう。手引きでは、外用薬や注射薬でも影響を受ける可能性が示されています。
- **「食品なら医薬品との相互作用はない」**も誤りです。食品として流通するハーブなどの成分が、医薬品の効き目や副作用に影響することがあります。
- **「酒類は薬の効き目を弱めるだけ」**と限定しないことも大切です。代謝のされ方によっては、副作用が現れやすくなる場合があります。
補足コラム
相互作用は、医薬品の吸収・代謝・分布・排泄の過程や、医薬品が作用する部位で起こることがあります。作用が強くなれば副作用が起こりやすくなり、弱くなれば十分な効果が得られないことがあります。食品との飲み合わせは、作用を強める場合と弱める場合の両方があると覚えましょう。
FAQ
Q. 食品との相互作用は、医薬品の作用を強める場合だけですか?
A. いいえ。作用が強まる場合だけでなく、弱まる場合もあります。
A. いいえ。作用が強まる場合だけでなく、弱まる場合もあります。
関連キーワード: 食品との相互作用、飲み合わせ、アルコール、代謝、ハーブ、過剰摂取

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