登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問103
問題文
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a シロップ剤は、変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管するのが望ましい。
b カプセル剤は、冷蔵庫から取り出したときに湿気を帯びるおそれがないので、冷蔵庫で保管するのが望ましい。
c 点眼剤は、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、添付文書には「他の人と共用しないこと」と記載されている。
d 小児による医薬品の誤飲事故防止のため、添付文書には「小児の手の届かないところに保管すること」と記載されている。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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医薬品の保管・取扱い上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
シロップ剤は開封後に冷蔵庫、錠剤・カプセル剤は冷蔵庫に入れない、点眼剤は共用しない、小児の手の届かない場所に保管します。
正しい組合せは2です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「保管及び取扱い上の注意」です。
解法ステップ
- 「シロップ剤」「開封後」「冷蔵庫」の組合せを確認します。シロップ剤は変質しやすいため、開封後は冷蔵庫での保管が望ましいです。
- 「カプセル剤」「冷蔵庫」「湿気を帯びるおそれがない」という部分に注目します。冷蔵庫から出したときに湿気を帯びるおそれがあるため、この記述は誤りです。
- 点眼剤の共用による感染のおそれと、小児の誤飲を防ぐ保管場所の注意を確認します。cとdは正しい記述です。
- 組合せでは、1はd、3はb・c・d、4はa・b、5はa・b・cの正誤を取り違えています。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいシロップ剤などは変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内で保管するのが望ましいです。「開封後」が判断のポイントです。
-
b 誤り×「冷蔵庫から取り出したときに湿気を帯びるおそれがない」→ ○「室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがある」錠剤やカプセル剤などは、冷蔵庫から出した際の温度差で湿気を帯びることがあります。そのため、冷蔵庫での保管は不適当です。「湿気を帯びるおそれがない」という否定が、誤りを見抜くポイントです。
-
c 正しい点眼剤を複数の人で使い回すと、薬液が細菌で汚染されていた場合に、別の使用者へ感染するおそれがあります。そのため、「他の人と共用しないこと」と記載されています。
-
d 正しい小児は医薬品を口に入れてしまうことがあり、誤飲事故につながるおそれがあります。そのため、添付文書には「小児の手の届かないところに保管すること」と記載されています。
よくある誤解
- **「冷蔵庫なら、どの医薬品も安全に保管できる」**と思い込まないようにしましょう。錠剤やカプセル剤などは、冷蔵庫から出したときの温度差で湿気を帯びることがあります。
- **「湿気を帯びるおそれがない」**のように、手引きの内容を反対の意味にする書き換えに注意しましょう。
- 小児の保管注意は、単に「小児が使わないようにする」ことではありません。誤飲を防ぐため、手の届かない場所に保管するという注意です。
補足コラム
保管条件の記載には、「直射日光の当たらない」「湿気の少ない」「涼しい場所に」「密栓して」などがあります。また、医薬品を別の容器に入れ替えると、何の薬か分からなくなって誤用したり、容器の汚れや湿りで品質が保てなくなったりするおそれがあります。
FAQ
Q. 使用期限内であれば、開封後もその日まで品質が保たれますか?
A. 使用期限は、未開封の状態で適切に保管した場合の期限です。開封後は、表示された日まで品質が保証されるとは限りません。
A. 使用期限は、未開封の状態で適切に保管した場合の期限です。開封後は、表示された日まで品質が保証されるとは限りません。
Q. 点眼剤は、家族であれば共用できますか?
A. 家族であっても共用は避けます。容器の先端などを通じて薬液が汚染され、別の使用者に感染するおそれがあるためです。
A. 家族であっても共用は避けます。容器の先端などを通じて薬液が汚染され、別の使用者に感染するおそれがあるためです。
関連キーワード: シロップ剤、カプセル剤、点眼剤、保管及び取扱い上の注意、小児の誤飲防止

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