登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問11
問題文
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として75歳以上を「高齢者」としている。
b 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があるので、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。
c 基礎体力や生理機能の衰えの度合いは、年齢と相関するため、副作用の生じるリスクは年齢のみで判断できる。
d 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすいなどの傾向があり、家族等の理解や協力も含めた配慮が重要となることがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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高齢者への医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
高齢者の目安は65歳以上、飲み込みやすさや服薬管理にも配慮し、リスクは年齢だけで決めません。
正しい組合せは4です。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の高齢者への配慮にあります。
解法ステップ
- aの「75歳以上」に注目します。使用上の注意における高齢者のおおよその目安は、何歳以上でしょうか。
- bの「喉の筋肉が衰える」「飲み込む力が弱まる」は、高齢者に起こり得る嚥下障害(えんげしょうがい)と合うかを確認します。
- cの「年齢のみで判断できる」という断定に注目します。年齢だけで副作用リスクを判断できるかがポイントです。
- dの「家族等の理解や協力」は、高齢者の安全な服薬への配慮として適切かを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「75歳以上」→ ○「65歳以上」
使用上の注意で「高齢者」とするおおよその目安は65歳以上です。75歳以上とするのは、年齢の取り違えです。 -
b:正しい
高齢者は喉の筋肉が衰え、飲食物を飲み込む力が弱まる場合があります。そのため、内服薬を喉に詰まらせやすいことがあります。 -
c:誤り
×「年齢のみで判断できる」→ ○「年齢のみから一概に判断することは難しい」
基礎体力や生理機能の衰えには個人差があります。副作用リスクは、年齢だけで決められません。 -
d:正しい
高齢者は医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があります。本人への説明だけでなく、必要に応じて家族や周囲の人の理解・協力も含めた配慮が重要です。
誤答の組合せでは、選択肢1はa・b・c・dすべての正誤が異なります。選択肢2はa・b、選択肢3はc、選択肢5はb・cの正誤が異なります。
よくある誤解
- 「高齢者」の目安を75歳以上と覚える
この問題では、65歳以上が基準です。数字を入れ替えるひっかけに注意してください。 - 「年齢が高いほど、必ず副作用リスクも高い」と決めつける
高齢者はリスクが高まる傾向にありますが、個人差が大きく、年齢だけでは判断できません。 - 嚥下障害を、薬を飲み込む問題とは無関係だと考える
飲み込む力が弱まると、内服薬を喉に詰まらせやすくなる場合があります。
補足コラム
高齢者では、薬を喉に詰まらせることのほか、薬の副作用による口の渇きが誤嚥(ごえん:食べ物などが誤って気管に入ること)につながる場合にも注意が必要です。また、薬を包装から取り出しにくい、説明書の細かい文字を読み取りにくいといったこともあり、服薬を支える周囲の人への情報共有が大切です。
FAQ
Q. 65歳以上であれば、誰でも副作用リスクが同じですか?
A. いいえ。体力や生理機能の衰えには個人差があるため、年齢だけでリスクの程度を決めることはできません。
A. いいえ。体力や生理機能の衰えには個人差があるため、年齢だけでリスクの程度を決めることはできません。
Q. 家族や周囲の人の協力は、いつでも必要ですか?
A. 必ず必要ということではありません。取り違えや飲み忘れなどの状況に応じて、本人が安全に使用できるよう協力を得ることが重要となる場合があります。
A. 必ず必要ということではありません。取り違えや飲み忘れなどの状況に応じて、本人が安全に使用できるよう協力を得ることが重要となる場合があります。
関連キーワード: 高齢者、65歳以上、嚥下障害、服薬管理、誤嚥

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