登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問115
問題文
次の表は、ある一般用医薬品の鼻炎用内服薬に含まれている、有効成分の一覧である。
3カプセル中
成分 分量
メキタジン 4 mg
プソイドエフェドリン塩酸塩 75 mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75 mg
シンイエキス 24 mg
ベラドンナ総アルカロイド 0.4 mg
無水カフェイン 110 mg
この鼻炎用内服薬の添付文書等の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目において、「次の診断を受けた人」と記載されている基礎疾患の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a てんかん
b 糖尿病
c 高血圧
d 甲状腺機能障害
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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アドレナリン作動成分と使用回避【登録販売者解説】
正解の理由
プソイドエフェドリン塩酸塩は、糖尿病・高血圧・甲状腺機能障害の症状を悪化させるおそれがありますが、てんかんはこの問題の「使用しないこと」に該当する診断ではありません。
正しい組合せは3です。aは誤り、b・c・dは正しい内容です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「次の診断を受けた人」です。
解法ステップ
- 配合成分から、プソイドエフェドリン塩酸塩に注目します。
- 「糖尿病」「高血圧」「甲状腺機能障害」は、プソイドエフェドリン塩酸塩で使用を避ける対象として挙げられています。
- 「てんかん」は、この成分について挙げられている診断ではありません。組合せが「a誤・b正・c正・d正」となる選択肢を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a てんかん:誤り
この問題の成分構成で、てんかんを「次の診断を受けた人」に含めるのは誤りです。手引きでは、てんかんはジプロフィリンなどのキサンチン系気管支拡張成分に関する注意点として示されています。プソイドエフェドリン塩酸塩の注意対象と混同しないようにしましょう。 -
b 糖尿病:正しい
プソイドエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、肝臓でのエネルギー代謝などに影響することがあります。糖尿病の症状を悪化させるおそれがあるため、対象になります。 -
c 高血圧:正しい
交感神経を刺激して血圧を上昇させ、高血圧を悪化させるおそれがあります。そのため、対象になります。 -
d 甲状腺機能障害:正しい
交感神経を刺激する成分は、甲状腺機能障害の症状を悪化させるおそれがあります。そのため、対象になります。
選択肢の組合せも確認します。
- 1は、aを正、c・dを誤としており、a・c・dが異なります。
- 2は、aを正、bを誤、dを誤としており、a・b・dが異なります。
- 4は、aを正、b・cを誤としており、a・b・cが異なります。
- 5は、cを誤としている点が異なります。
- 3は、aを誤、b・c・dを正としているため一致します。
よくある誤解
- 「てんかん」も、交感神経を刺激する成分の注意対象だと思い込む
成分によって注意する診断は異なります。てんかんは、この問題のプソイドエフェドリン塩酸塩に関する対象としては扱いません。 - 糖尿病・高血圧・甲状腺機能障害のうち、一つだけを対象と考える
この問題では、3つとも対象です。特に高血圧だけでなく、糖尿病や甲状腺機能障害も確認しましょう。
補足コラム
プソイドエフェドリン塩酸塩の主な注意対象は、心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害の診断を受けた人と、前立腺肥大による排尿困難がある人です。心臓血管系やエネルギー代謝、自律神経系への影響が関係します。
一方、てんかんの注意点は、ジプロフィリンなどのキサンチン系気管支拡張成分と結び付けて覚えます。成分名と注意対象をひとまとまりにすると、取り違えにくくなります。
FAQ
Q. 配合成分の一覧は、なぜ確認するのですか?
A. 同じ鼻炎用内服薬でも、配合成分によって使用上の注意が異なるためです。この問題では、プソイドエフェドリン塩酸塩が判断の手がかりになります。
A. 同じ鼻炎用内服薬でも、配合成分によって使用上の注意が異なるためです。この問題では、プソイドエフェドリン塩酸塩が判断の手がかりになります。
Q. 「使用しないこと」と「使用前に相談すること」は同じですか?
A. 同じではありません。添付文書等に示された記載区分を見分けて読むことが大切です。この問題では、「次の人は使用しないこと」の対象に当たる診断を問われています。
A. 同じではありません。添付文書等に示された記載区分を見分けて読むことが大切です。この問題では、「次の人は使用しないこと」の対象に当たる診断を問われています。
関連キーワード: プソイドエフェドリン塩酸塩、アドレナリン作動成分、糖尿病、高血圧、甲状腺機能障害、てんかん

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