戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問36


問題文

次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。 体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血症で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。

選択肢

1:安中散
2:麻子仁丸
3:人参湯
4:六君子湯(正解)
5:大黄甘草湯

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六君子湯【登録販売者解説】

正解の理由

六君子湯(りっくんしとう)=胃腸が弱く、食欲不振やみぞおちのつかえがある人に用いられ、まれに肝機能障害が起こります。
該当するのは4の六君子湯です。記述の「体力中等度以下」「胃腸が弱い」「食欲がない」「みぞおちがつかえる」「疲れやすい」「貧血性で手足が冷えやすい」という特徴と、胃炎などへの適応、まれな重篤な副作用としての肝機能障害が一致します。根拠は、手引き「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」にある、胃の不調に用いる漢方処方製剤の記載です。

解法ステップ

  1. 「胃腸が弱い」「食欲がない」「みぞおちがつかえる」に注目します。胃の不調に用いる処方の中でも、六君子湯の特徴と一致する語句です。
  2. 体力の区分が「体力中等度以下」であることを確認します。
  3. 「まれに肝機能障害」という副作用も照合し、他の胃腸向け処方との取り違えを防ぎます。

選択肢別の誤答解説

  • 安中散(あんちゅうさん):体力中等度以下で、腹部の筋肉がゆるむ傾向にあり、胃痛や腹痛、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐きけがある人に用いられます。胃の不調に用いる点は共通しますが、問題文の「みぞおちがつかえる」「貧血性で手足が冷えやすい」という特徴とは一致しません。
  • 麻子仁丸(ましにんがん):腸の不調に用いる漢方処方製剤として挙げられ、構成生薬にダイオウを含みます。胃炎や胃腸虚弱などを中心とする問題文の特徴とは異なります。
  • 人参湯(にんじんとう)(にんじんとう、理中丸(りちゅうがん)):体力虚弱で疲れやすく、手足などが冷えやすい人の胃腸虚弱、下痢、嘔吐(おうと)、胃痛などに用いられます。冷えや胃腸の弱さは共通しますが、問題文に示された六君子湯の特徴や適応の組合せとは異なります。
  • 六君子湯:体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすい人などに用いられます。問題文の症状と副作用の記載が一致するため、4が適切です。
  • 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう):便秘や便秘に伴う症状の緩和に用いられる処方です。胃炎や胃腸虚弱などを中心とする問題文の適応とは異なります。

よくある誤解

  • 「胃腸に使う処方」だけで選ぶと、安中散や人参湯も候補に見えます。体力の区分や、みぞおちのつかえなどの特徴まで照らし合わせます。
  • 人参湯にも「疲れやすい」「手足が冷えやすい」という特徴があります。似た語句だけで決めず、問題文にある症状と適応の組合せを確認しましょう。
  • 「肝機能障害」は複数の漢方処方で見られることがあります。この問題では、症状の特徴と合わせて判断します。

補足コラム

胃の不調に用いる処方は、体力の区分や特徴的な症状で見分けます。
  • 安中散:体力中等度以下。胃痛・腹痛があり、ときに胸やけやげっぷを伴います。
  • 人参湯:体力虚弱。疲れやすく、手足などが冷えやすい人の胃腸虚弱などに用いられます。
  • 平胃散(へいいさん):体力中等度以上。胃がもたれて消化が悪く、食後に腹が鳴って下痢の傾向がある人に用いられます。
  • 六君子湯:体力中等度以下。胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすい人に用いられます。

FAQ

Q. 「まれに重篤な副作用」と書かれていたら、必ずその処方を選べますか?
A. それだけでは判断できません。症状や体力の区分など、処方の特徴も合わせて確認します。
Q. 胃腸に用いる漢方処方は、体力の区分も同じですか?
A. 同じではありません。体力の区分と特徴的な症状をセットで覚えると、似た処方を見分けやすくなります。

関連キーワード: 六君子湯、安中散、人参湯、平胃散、漢方処方製剤、肝機能障害
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