登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問37
問題文
瀉下薬を販売する際の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a マグネシウムを含む瀉下薬を販売する際、腎臓病の診断を受けていないか、購入者に確認した。
b 妊娠している可能性がある人に対し、ヒマシ油が主成分である日本薬局方収載の加香ヒマシ油を販売した。
c センノシドを含む瀉下薬の服用中は、授乳を避ける必要があるため、授乳中でないか確認した。
d ビサコジルの腸溶性製剤を販売する際、服用前後1時間以内は、牛乳や制酸成分を含む胃腸薬を飲まないよう説明した。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
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瀉下薬販売時の確認事項【登録販売者解説】
正解の理由
マグネシウム製剤は腎臓病、ヒマシ油類は妊娠、センノシドは授乳、ビサコジル腸溶性製剤は牛乳・制酸成分との間隔を確認します。
正しい組合せは2です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の瀉下薬の成分と使用上の注意です。
解法ステップ
- aの「マグネシウム」と「腎臓病」を結び付けます。腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症のおそれがあるため、使用前の相談が必要です。
- bの「加香ヒマシ油」と「妊娠している可能性」を確認します。ヒマシ油類は、妊婦や妊娠していると思われる人では使用を避けます。
- cの「センノシド」と「授乳」を確認します。乳児に下痢を起こすおそれがあるため、授乳中かどうかの確認が必要です。
- dの「ビサコジル腸溶性製剤」と「牛乳・制酸成分」を確認します。服用前後1時間以内を避ける説明が必要です。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 マグネシウムを含む瀉下薬は、腎臓病の診断を受けた人では高マグネシウム血症を生じるおそれがあります。販売時に腎臓病の有無を確認し、該当する場合は使用前に医師や薬剤師への相談が必要です。aを誤りとする選択肢1・3は、この確認を不要とする点が誤りです。
- b:誤った記述です。
×「妊娠している可能性がある人に販売」→ ○「妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける」
ヒマシ油類は急激で強い瀉下作用を示し、妊娠中の使用は流産・早産を誘発するおそれがあります。bを正しいとする選択肢1・3・5は誤りです。 - c:正しい記述です。 センノシドを含む内服薬は、成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を起こすおそれがあります。そのため、授乳中かを確認する対応は適切です。cを誤りとする選択肢3・5は誤りです。
- d:正しい記述です。 ビサコジルの腸溶性製剤は、胃ではなく腸で溶けるように錠剤がコーティングされています。牛乳や制酸成分を含む胃腸薬を服用前後1時間以内に使うと、胃内で薬が溶け出すおそれがあるため、避けるよう説明します。dを誤りとする選択肢1・4は誤りです。
よくある誤解
- 「妊娠の可能性がある人にも、相談すれば販売できる」と考える誤りです。 ヒマシ油類は、妊娠していると思われる人では使用を避ける成分です。
- 「授乳中の確認は、授乳を避けるよう記載された成分だけでよい」と考える誤りです。 センノシドなどは、乳児への影響を避けるため、授乳中かどうかの確認が必要です。
- 「牛乳や制酸成分との間隔は、すべての瀉下薬に共通する」と広げて覚える誤りです。 この設問では、ビサコジルの腸溶性製剤についての注意です。
補足コラム
瀉下薬には、成分によって排便を促す仕組みが異なります。マグネシウムを含む成分は、腸内容物の水分を増やすなどして排便を促します。一方、ビサコジルやセンノシドは大腸を刺激する成分です。販売時は、成分の分類だけでなく、腎臓病・妊娠・授乳などの注意対象も一緒に覚えましょう。
FAQ
Q. 牛乳や制酸成分との間隔は、なぜ必要なのですか?
A. ビサコジルの腸溶性製剤が胃内で溶け出すおそれがあるためです。腸で溶けるようにした製剤の性質と結び付けて覚えましょう。
A. ビサコジルの腸溶性製剤が胃内で溶け出すおそれがあるためです。腸で溶けるようにした製剤の性質と結び付けて覚えましょう。
関連キーワード: 瀉下薬、マグネシウム、ヒマシ油、センノシド、ビサコジル、腸溶性製剤

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