登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問41
問題文
一般用医薬品の三黄瀉心湯に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などのあるものの高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされる。
b 構成生薬としてダイオウを含む。
c 体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では、激しい腹痛を伴う便秘の副作用が現れやすいとされる。
d 鼻血の適応に対して用いる場合には、症状の改善がみられるまで、比較的長期間(1ヶ月位)服用が必要である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
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三黄瀉心湯【登録販売者解説】
正解の理由
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は、体力中等度以上の人ののぼせや便秘傾向などに用いられ、ダイオウを含む処方です。
正しい組合せは1です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤に関する記載です。『試験問題の作成に関する手引き(平成30年3月)』では、体の虚弱な人に現れやすい副作用は「激しい腹痛を伴う下痢等」とされ、鼻血に用いる場合は長期使用を避けるよう示されています。
解法ステップ
- aの「体力中等度以上」と、のぼせ・顔面紅潮・便秘傾向などの組合せが、三黄瀉心湯の特徴に合うかを確認します。
- bは、構成生薬にダイオウが含まれるかを確認します。
- cは、体の虚弱な人に現れやすい副作用が「便秘」なのか、別の症状なのかを見ます。
- dは、鼻血に用いる場合の使用期間を確認します。「1ヶ月位」は鼻血ではなく、その他の適応に関する記載です。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 三黄瀉心湯は、体力中等度以上で、のぼせ気味、顔面紅潮、精神不安、みぞおちのつかえ、便秘傾向などがある人に用いられます。高血圧の随伴症状、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症も適応として挙げられています。
- b:正しいです。 構成生薬としてダイオウを含みます。ダイオウを含むことは、使用上の注意を考える手がかりにもなります。
- c:誤りです。 ×「激しい腹痛を伴う便秘」→ ○「激しい腹痛を伴う下痢等」です。体の虚弱な人では、下痢などの副作用が現れやすいとされています。
- d:誤りです。 ×「鼻血に用いる場合、1ヶ月位服用」→ ○「鼻血に用いる場合、漫然と長期の使用を避け、5〜6回使用しても改善しないときは中止して専門家に相談」です。「比較的長期間(1ヶ月位)」服用されることがあるのは、鼻血ではなくその他の適応です。
よくある誤解
- 「便秘に用いる処方だから、副作用も便秘」と考える
適応と副作用は別です。この処方では、体の虚弱な人に激しい腹痛を伴う下痢などが現れやすいとされています。 - 「1ヶ月位」という期間を、すべての適応に当てはめる
鼻血では5〜6回使用しても改善しない場合の対応が示されています。適応によって使用期間の注意が異なります。 - ダイオウを含むことだけ覚えて、使用上の注意を見落とす
ダイオウを含む処方では、瀉下薬(しゃげやく。便通を促す薬)との併用に関する注意も確認しましょう。
補足コラム
三黄瀉心湯を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要があります。処方の構成生薬を覚えるときは、成分名だけでなく、関連する使用上の注意もセットで押さえると混同を防げます。
FAQ
「その他の適応」とは、どの適応を指しますか?
鼻血、痔出血、便秘以外の適応です。三黄瀉心湯では、その他の適応に対して比較的長期間服用されることがあります。
鼻血、痔出血、便秘以外の適応です。三黄瀉心湯では、その他の適応に対して比較的長期間服用されることがあります。
鼻血に用いる場合、改善が見られなければどうしますか?
5〜6回使用しても改善が見られないときは、いったん使用を中止して専門家に相談する対応が示されています。
5〜6回使用しても改善が見られないときは、いったん使用を中止して専門家に相談する対応が示されています。
関連キーワード: 三黄瀉心湯、ダイオウ、体力中等度以上、瀉下薬、鼻血の使用期間

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