戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問42


問題文

次の表は、一般用医薬品の外用痔疾用薬の注入軟膏に含まれている成分の一覧である。
1個(2g)中: 成分 分量 リドカイン 60 mg プレドニゾロン酢酸エステル 1 mg トコフェロール酢酸エステル 50 mg アラントイン 20 mg これらの成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 局所の感染を防止することを目的として、殺菌消毒成分が配合されている。 b 配合されている抗炎症成分は、含有量が少ないため、長く使用し続けることができる。 c 痒みを抑える効果を期待して、局所に冷感刺激を生じさせる成分が配合されている。 d 肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して組織修復成分が配合されている。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)

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外用痔疾用薬の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

リドカインは局所麻酔成分、プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分、トコフェロール酢酸エステルはビタミン成分、アラントインは組織修復成分です。
正しい組合せは5です。aは誤り、bは誤り、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の外用痔疾用薬に関する項目です。

解法ステップ

  1. 成分名を分類します。リドカインは局所麻酔成分、プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分、トコフェロール酢酸エステルはビタミン成分、アラントインは組織修復成分です。
  2. 「長く使用し続けることができる」に注目します。ステロイド性抗炎症成分を含む注入軟膏は、含有量にかかわらず長期連用を避ける必要があります。
  3. 「冷感刺激成分」が成分一覧にあるか確認します。記載されている成分に冷感刺激成分はありません。
  4. アラントインの組織修復作用を踏まえ、選択肢を絞ります。

選択肢別の誤答解説

a 殺菌消毒成分

この記述は誤りです。成分一覧に殺菌消毒成分はありません。リドカインは、痔に伴う痛みや痒み(かゆみ)を和らげる局所麻酔成分です。殺菌消毒成分と取り違えないようにしましょう。

b 抗炎症成分の長期使用

×「含有量が少ないため、長く使用し続けることができる」→ ○「含有量によらず長期連用を避ける必要がある」
この製剤には、ステロイド性抗炎症成分のプレドニゾロン酢酸エステルが含まれています。坐剤や注入軟膏では、含有量が少なくても長期連用を避ける必要があります。

c 冷感刺激成分

この記述は誤りです。冷感刺激成分は、皮膚表面に冷感刺激を与え、鎮痛・鎮痒(ちんよう:痒みを抑えること)などを期待して配合されます。しかし、今回の成分一覧に冷感刺激成分はありません。リドカインにも痒みを和らげる作用がありますが、これは局所麻酔作用によるもので、冷感刺激によるものではありません。

d 組織修復成分

この記述は正しいです。アラントインは、肛門(こうもん)部の創傷(そうしょう)の治癒を促す目的で用いられる組織修復成分です。

組合せの照合

  • 選択肢1はa・cを正、dを誤としていますが、a・cは誤、dは正なので一致しません。
  • 選択肢2はaを正としていますが、aは誤なので一致しません。
  • 選択肢3はcを正、dを誤としていますが、cは誤、dは正なので一致しません。
  • 選択肢4はa・bを正、dを誤としていますが、a・bは誤、dは正なので一致しません。

よくある誤解

  • 「少量なら長く使える」と考える:この問題では、ステロイド性抗炎症成分の含有量が少ないことを理由に、長期使用できるとする書き換えが誤りです。
  • 「痒みを抑える成分なら冷感刺激成分」と考える:リドカインも痒みを和らげますが、作用の分類は局所麻酔成分です。
  • ビタミン成分と組織修復成分を混同する:トコフェロール酢酸エステルはビタミン成分、アラントインは組織修復成分です。

補足コラム

この成分一覧は、次のように整理できます。
成分主な分類・目的
リドカイン局所麻酔成分。痔に伴う痛みや痒みを和らげる
プレドニゾロン酢酸エステルステロイド性抗炎症成分。炎症や痒みを和らげる
トコフェロール酢酸エステルビタミンE。肛門周囲の末梢血管(まっしょうけっかん)の血行を促す
アラントイン組織修復成分。肛門部の創傷の治癒を促す
冷感刺激成分としては、メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油などがあります。痒みを抑える成分でも、リドカインのような局所麻酔成分とは分類が異なります。

FAQ

注入軟膏は局所に使うのに、なぜ全身への影響にも注意が必要ですか?
坐剤や注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収され、血流に入ることがあるためです。配合成分によっては、局所だけでなく全身への影響にも注意が必要です。

関連キーワード: 外用痔疾用薬、局所麻酔成分、ステロイド性抗炎症成分、冷感刺激成分、組織修復成分
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