戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問48


問題文

皮膚に用いる薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。 b 外皮用薬の適用部位に現れる発疹・発赤、痒み等の局所性の副作用は、外皮用薬が適応とする症状と区別することが難しい場合がある。 c 一般用医薬品のオキシドール(過酸化水素水)は、真菌に対する殺菌消毒作用を示す。 d スプレー剤やエアゾール剤は、患部に対して至近距離から、同じ部位に連続して5秒以上噴霧することが望ましい。

選択肢

1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)

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外皮用薬の使い方と注意【登録販売者解説】

正解の理由

入浴後は成分が浸透しやすく、局所的な副作用は適応症状と見分けにくいことがあります。
1の(a、b)が正しい組合せです。(a)は正しく、入浴後は表皮の角質層が柔らかくなり、有効成分が浸透しやすくなります。(b)も正しく、適用部位に現れる発疹・発赤、痒み(かゆみ)などは、薬が対象とする症状と区別しにくい場合があります。(c)と(d)は誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「皮膚に用いる薬」です。

解法ステップ

  1. 「入浴後」と「角質層が柔らかくなる」のつながりを確認します。これは外皮用薬の浸透性に関する説明です。
  2. 「発疹・発赤、痒み」が、薬の副作用としても適応症状としても現れうる点を確認します。
  3. オキシドールについては、「真菌に対する殺菌消毒作用」という部分に注目します。
  4. スプレー剤・エアゾール剤については、「至近距離」「5秒以上」という使用方法が適切かを確認します。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    外皮用薬は、適用する皮膚に汚れや皮脂が多いと、有効成分が浸透しにくくなります。患部を清浄にしてから使うことが大切です。また、入浴後は角質層が柔らかくなるため、成分が浸透しやすく、効果的とされます。
  • b 正しい
    外皮用薬を使った部位に、発疹・発赤、痒みなどの局所性の副作用が現れることがあります。これらは、もともと薬を使う原因となった症状と区別しにくい場合があります。症状が改善しないまま漫然と使用を続けず、専門家に相談することが重要です。
  • c 誤り
    ×「真菌に対する殺菌消毒作用を示す」→ ○「真菌に対しては効果がない」
    オキシドール(過酸化水素水)は、一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用を示しますが、真菌、結核菌、ウイルスには効果がありません。
  • d 誤り
    ×「至近距離から」「連続して5秒以上」→ ○「患部から十分離して」「連続して噴霧する時間は3秒以内」
    至近距離から噴霧したり、同じ部位に長く噴霧したりすると、凍傷(とうしょう)を起こすことがあります。製品の使用上の注意に従い、患部から十分離して使います。
選択肢ごとの組合せも確認しましょう。
  • 選択肢2(a、c):正しいaを含みますが、誤りのcを含み、正しいbを含みません。
  • 選択肢3(b、d):正しいbを含みますが、誤りのdを含み、正しいaを含みません。
  • 選択肢4(c、d):誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。

よくある誤解

  • 「消毒薬なら真菌にも効く」と考えること:殺菌消毒成分によって、効果を示す微生物の範囲は異なります。オキシドールは真菌には効果がありません。
  • 「長く噴霧すれば効果が高まる」と考えること:スプレー剤・エアゾール剤は、至近距離や長時間の噴霧で凍傷を起こすことがあります。
  • 副作用の発疹や痒みを、もとの皮膚症状だと思い込むこと:副作用と適応症状は見分けにくい場合があります。

補足コラム

殺菌消毒成分は、対象となる微生物の範囲を比べると整理しやすくなります。たとえば、オキシドールは真菌には効果がありません。一方、ヨウ素系殺菌消毒成分は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示します。成分名だけで判断せず、「何に効くか」を確認しましょう。

FAQ

Q. 入浴後でなくても、外皮用薬を使えますか?
A. 入浴後に使うのが効果的とされていますが、使用時は患部を清浄にすることも大切です。患部の汚れや皮脂は、有効成分の浸透性を低下させることがあります。
Q. スプレー剤を使うとき、吸い込まないようにする必要はありますか?
A. はい。吸入により、めまいや吐き気(はきけ)などを生じることがあります。できるだけ吸入を避け、周囲の人にも注意して使用します。

関連キーワード: 外皮用薬、角質層、局所性の副作用、オキシドール、エアゾール剤、噴霧時間
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