登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問50
問題文
外皮用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a インドメタシンは、肥満細胞から遊離したヒスタミンとその受容体タンパク質との結合を妨げる。
b ノニル酸ワニリルアミドは、皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して用いられる。
c 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示す。
d ヘパリン類似物質は、創傷面に浸透して、その部位を通っている血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
外皮用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
インドメタシンは抗炎症成分、ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分、酸化亜鉛は皮膚保護成分です。
正しい組合せは5です。各記述は、a:誤、b:誤、c:正、d:誤となります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の外皮用薬の配合成分です。
解法ステップ
- aの「ヒスタミンと受容体タンパク質との結合を妨げる」に注目します。これは抗ヒスタミン成分の作用です。
- bの「冷感刺激」とノニル酸ワニリルアミドの組合せを確認します。ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分です。
- cは、酸化亜鉛が患部のタンパク質と結合して皮膜を形成する、という説明が一致するかを見ます。
- dは、ヘパリン類似物質に「血管を収縮させて止血する」という作用を当てはめてよいかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
- × インドメタシンがヒスタミンと受容体タンパク質との結合を妨げる → ○ この作用は外用の抗ヒスタミン成分の作用です。
- 抗ヒスタミン成分は、肥満細胞(ひまんさいぼう)から遊離したヒスタミンが受容体(特定の物質を受け取るタンパク質)に結合するのを妨げ、患部でのヒスタミンの働きを抑えます。インドメタシンは非ステロイド性抗炎症成分であり、この説明には当たりません。
-
b:誤り
- × ノニル酸ワニリルアミドは冷感刺激成分 → ○ 温感刺激成分です。
- 冷感刺激成分は、皮膚に冷感刺激を与えて血管を反射的に拡張させ、患部の血行を促す効果が期待されます。しかし、ノニル酸ワニリルアミドは皮膚に温感刺激を与える成分です。「作用の説明は冷感刺激成分のものだが、成分名は温感刺激成分」という入れ替えが誤りです。
-
c:正しい
- 酸化亜鉛は、患部のタンパク質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護します。収斂(しゅうれん)・皮膚保護成分の説明として正しいです。
-
d:誤り
- ヘパリン類似物質に、創傷面を通る血管を収縮させて止血する作用を期待する、という説明は誤りです。ヘパリン類似物質は患部局所の血行を促す血行促進成分で、血液凝固を抑える働きがあります。血管を収縮させることによる止血効果を期待して用いられるのは、ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分です。
各選択肢の組合せ
- 選択肢1は、aを正、bを正、cを誤としていますが、いずれも記述の正誤と異なります。
- 選択肢2は、aを正としていますが、aは誤りです。b・c・dの正誤は合っています。
- 選択肢3は、aを正、cを誤、dを正としていますが、これらの正誤が異なります。
- 選択肢4は、dを正としていますが、dは誤りです。a・b・cの正誤は合っています。
- これらをすべて正しく組み合わせているのが5です。
よくある誤解
- 成分の分類と作用を別の成分に結びつけるひっかけです。ヒスタミンの働きを抑える説明を、インドメタシンの作用と混同しないようにしましょう。
- 「冷感」と「温感」の取り違えに注意します。ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分です。
- 血管を拡張する作用と収縮する作用を混同すると、dを正しいと思いやすくなります。設問の「止血効果」まで含めて成分に合うかを判断しましょう。
補足コラム
局所刺激成分は、冷感刺激成分と温感刺激成分を分けて覚えます。
- 冷感刺激成分:メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油など
- 温感刺激成分:カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステルなど
FAQ
Q. 酸化亜鉛は、この問題では何の成分として覚えればよいですか?
A. 患部に皮膜を形成して皮膚を保護する、収斂・皮膚保護成分として覚えます。
A. 患部に皮膜を形成して皮膚を保護する、収斂・皮膚保護成分として覚えます。
Q. ヒスタミンの働きを抑える成分は、ヒスタミンの遊離も抑えますか?
A. 抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンが受容体に結合するのを妨げます。ヒスタミンの遊離を抑える作用とは区別して覚えましょう。
A. 抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンが受容体に結合するのを妨げます。ヒスタミンの遊離を抑える作用とは区別して覚えましょう。
関連キーワード: インドメタシン、ノニル酸ワニリルアミド、酸化亜鉛、ヘパリン類似物質、抗ヒスタミン成分、冷感刺激成分、温感刺激成分

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
