登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問59
問題文
殺虫剤・忌避剤及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 殺虫剤や忌避剤の中には、原液を用時希釈して用いる等、取扱い上、人体に対する作用が緩和とはいえない製品がある。
b 燻蒸にてゴキブリの駆除を行う場合、卵は殺虫剤成分が浸透しない殻で覆われているため、孵化後にもう一度燻蒸処理を行う必要がある。
c メトプレンは、幼若ホルモンに類似した作用を有するため、ダニの駆除に用いられる。
d フェニトロチオンは、シラミの駆除を目的とする場合は、人体に直接適用されるものである。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
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殺虫剤・忌避剤の成分と作用【登録販売者解説】
正解の理由
原液希釈製品は医薬品扱い、ゴキブリの卵には燻蒸剤が効かず、メトプレンとフェニトロチオンは人体に直接使う成分ではありません。
正しい組合せは1です。a・bは正、c・dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の殺虫剤・忌避剤に関する項目です。
解法ステップ
- aでは「原液を用時希釈」という語句に注目します。手引きでは、こうした製品は取扱い上、人体への作用が緩和とはいえない製品に含まれます。
- bでは、ゴキブリの卵に「成分が浸透しない殻」という説明があるかを確認します。燻蒸後、孵化した幼虫を駆除するため、再処理が必要です。
- cでは「メトプレン」の作用と「ダニの駆除」という対象を分けて考えます。メトプレンは昆虫の成長を妨げる成分で、記述のようにダニの駆除に用いるとはされていません。
- dでは、人体に直接適用される殺虫成分の名前を確認します。手引きにあるのはフェニトロチオンではなく、フェノトリンです。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
a 正しい
殺虫剤・忌避剤のうち、原液を使用時に希釈する製品などは、取扱い上、人体に対する作用が緩和とはいえない製品として扱われます。 -
b 正しい
ゴキブリの卵は、殺虫剤成分が浸透しない殻に覆われています。そのため燻蒸処理で卵を駆除できず、孵化した幼虫を駆除するために、約3週間後にもう一度燻蒸処理を行います。 -
c 誤り
×「ダニの駆除に用いられる」→ ○「幼虫が蛹になるのを妨げる」
メトプレンは、昆虫の幼若ホルモンに似た作用を持つ昆虫成長阻害成分です。殺虫成分として直接駆除するのではなく、昆虫の成長や変態を妨げます。 -
d 誤り
×「フェニトロチオン」→ ○「フェノトリン」
フェニトロチオンは有機リン系殺虫成分です。シラミの駆除を目的とする製品で、殺虫成分のうち人体に直接適用されるものとして示されているのは、ピレスロイド系のフェノトリンです。
組合せの確認
- 選択肢2は「a誤・b正・c正・d誤」です。aは正、cは誤なので、この2つが記述と合いません。
- 選択肢3は「a誤・b誤・c正・d正」です。a・bは正、c・dは誤なので、4つすべてが記述と合いません。
- 選択肢4は「a誤・b誤・c誤・d正」です。a・bは正、dは誤なので、a・b・dが記述と合いません。
- 選択肢5は「a正・b誤・c誤・d誤」です。bは正なので、bの正誤が記述と合いません。
- **選択肢1**は「a正・b正・c誤・d誤」で、各記述の正誤と一致します。
よくある誤解
- 「成分の作用が正しければ、対象も正しい」と考える
メトプレンが幼若ホルモンに似た作用を持つことと、「ダニの駆除に用いる」ことは別の情報です。成分の作用と対象の両方を確認します。 - 「フェニトロチオン」と「フェノトリン」を混同する
名前が似ていますが、手引きでシラミの駆除に人体へ直接適用される成分として示されるのはフェノトリンです。 - 「卵にも燻蒸剤が効く」と考える
ゴキブリの卵は成分が浸透しない殻に覆われているため、孵化後の再処理が必要です。
補足コラム
殺虫剤・忌避剤は、製品の性質によって医薬品または医薬部外品として扱われます。人体に対する作用が緩和な製品は医薬部外品として製造販売されますが、原液を使用時に希釈する製品など、取扱い上、作用が緩和とはいえないものは医薬品として扱われます。
FAQ
Q. 忌避剤は、虫刺されのかゆみを和らげる薬ですか?
A. いいえ。忌避剤は、虫が人に取り付いて吸血したり、病原細菌などを媒介したりするのを防ぐものです。虫刺されによるかゆみや腫れを和らげる効果はありません。
A. いいえ。忌避剤は、虫が人に取り付いて吸血したり、病原細菌などを媒介したりするのを防ぐものです。虫刺されによるかゆみや腫れを和らげる効果はありません。
Q. 「人体に直接適用される成分」は、殺虫成分すべてに当てはまりますか?
A. いいえ。手引きでは、シラミの駆除を目的とする製品に使われるフェノトリンについて、そのように説明されています。
A. いいえ。手引きでは、シラミの駆除を目的とする製品に使われるフェノトリンについて、そのように説明されています。
関連キーワード: 原液希釈、燻蒸処理、幼若ホルモン、メトプレン、フェニトロチオン、フェノトリン

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