登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問76
問題文
精神神経系に現れる副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 眠気を催すことが知られている医薬品を使用する人は、服用後、乗物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう十分注意が必要である。
b 集中力低下、不眠、不安等の精神神経症状は、医薬品を過量服用するなどの不適正な使用がなされた場合に限り発生する。
c 副作用が原因の無菌性髄膜炎により、重篤な中枢神経系の後遺症が残ることがある。
d 副作用として、過去に軽度の無菌性髄膜炎を経験した人の場合、再度同じ医薬品を使用することによる再発は起こることはない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、d)
4:(c、d)
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精神神経系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
眠気には運転操作への注意が必要で、精神神経症状は通常の用法・用量でも起こり、無菌性髄膜炎では後遺症や再発もあり得ます。
正しい記述は a・c であるため、正しい組合せは 2 です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」では、精神神経症状や無菌性髄膜炎など、精神神経系に現れる副作用について説明しています。
解法ステップ
- a は「眠気」と「乗物や危険な機械類の運転操作」の注意を結び付けて確認します。
- b の「不適正な使用がなされた場合に限り」に注目します。「限り」と断定できるかが判断のポイントです。
- c は、無菌性髄膜炎の経過として「重篤な中枢神経系の後遺症」があり得るかを確認します。
- d の「再発は起こることはない」は、再使用時の再発に関する記述と照らし合わせます。a・c が正しく、b・d が誤りなので、選択肢を絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。 眠気を催す医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転操作をしないよう注意が必要です。眠気によって注意力が低下すると、事故につながるおそれがあるためです。
-
b:誤りです。
×「不適正な使用がなされた場合に限り」→ ○「不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある」
集中力の低下、不眠、不安などの精神神経症状は、過量服用などの場合に限らず、通常の使い方でも起こることがあります。 -
c:正しいです。 無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、髄液に細菌や真菌が検出されない髄膜炎です。医薬品の副作用によって起こることがあり、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されています。
-
d:誤りです。
×「再発は起こることはない」→ ○「再発し、急激に症状が進行する場合がある」
過去に軽度の症状を経験した人でも、同じ医薬品を再度使用すると、再発することがあります。
よくある誤解
- 「限り」の断定に注意します。 「不適正な使用の場合に限る」と範囲を限定していますが、通常の用法・用量でも起こる場合があります。
- 軽度だった経験を安全の根拠にしないことが大切です。 d は「以前は軽度だったから、再発しない」と考えさせる書き換えです。手引きでは、再使用で再発し、急激に進行する場合があるとされています。
- 「後遺症は残らない」と決めつけないようにします。 早期に原因医薬品の使用を中止すれば予後は比較的良好なことが多い一方、重篤な後遺症が残った例も報告されています。
補足コラム
無菌性髄膜炎では、首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐、意識の混濁などが現れることがあります。手引きでは、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、医師の診療を受ける必要があるとされています。
FAQ
Q. 無菌性髄膜炎は、すべて医薬品の副作用で起こるのですか?
A. いいえ。ウイルスが原因と考えられるものが大部分ですが、医薬品の副作用などによって生じることもあります。
A. いいえ。ウイルスが原因と考えられるものが大部分ですが、医薬品の副作用などによって生じることもあります。
Q. 眠気があるときだけ運転を避ければよいのですか?
A. 試験では、眠気を催すことが知られている医薬品について、服用後の運転操作を避けるよう注意する点を押さえます。
A. 試験では、眠気を催すことが知られている医薬品について、服用後の運転操作を避けるよう注意する点を押さえます。
関連キーワード: 精神神経症状、眠気、無菌性髄膜炎、通常の用法・用量、運転操作

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