登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問77
問題文
消化器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a イレウス様症状(腸閉塞様症状)の副作用を発症するリスクは、一般的に、小児や高齢者では低い。
b イレウス様症状(腸閉塞様症状)は、悪化すると、脱水症状を呈したり、腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。
c 副作用による消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、突然の吐血・下血によって発見されることもある。
d 副作用による消化性潰瘍は、胸やけ、吐きけ、胃痛、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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消化器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
イレウス様症状は小児・高齢者でリスクが高く、消化性潰瘍は自覚症状が乏しいこともあります。
正しい組合せは、aが誤り、b・c・dが正しい4です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「消化器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「小児や高齢者では低い」に注目します。手引きでは、小児や高齢者はイレウス様症状のリスクが高いとされています。
- bの「悪化すると」に続く、脱水症状や腸内細菌の異常増殖による全身状態の衰弱は、手引きの説明と一致します。
- cとdは、消化性潰瘍の発見のされ方や症状を述べています。自覚症状が乏しい場合があること、吐血・下血や胸やけなどが現れることを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「小児や高齢者では低い」→ ○「小児や高齢者はリスクが高い」
イレウス様症状(腸閉塞様症状)は、腸管の運動が麻痺するなどして、腸内容物の通過が妨げられた状態です。小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人も発症リスクが高いとされています。 -
b 正しい
イレウス様症状が悪化すると、嘔吐による脱水症状や、腸内細菌の異常増殖による全身状態の急激な衰弱が起こる可能性があります。 -
c 正しい
消化性潰瘍(しょうかせいかいよう)は、自覚症状が乏しい場合もあります。そのため、突然の吐血(とけつ)や下血(げけつ)によって発見されることがあります。 -
d 正しい
消化性潰瘍では、胸やけ、吐きけ、胃痛などが現れることがあります。また、消化管出血に伴って糞便(ふんべん)が黒くなることもあります。
誤った組合せの確認
- 選択肢1は「a正・b誤・c正・d誤」です。a・b・dの判断が正しい組合せと異なります。
- 選択肢2は「a正・b誤・c正・d正」です。a・bの判断が異なります。
- 選択肢3は「a正・b正・c誤・d誤」です。a・c・dの判断が異なります。
- 選択肢5は「a誤・b正・c誤・d正」です。cの判断が異なります。
よくある誤解
- 「リスクは低い」のような、対象者を反対にする書き換えに注意しましょう。小児や高齢者は、イレウス様症状のリスクが高い側です。
- **「自覚症状が乏しい」と「症状が現れる」は矛盾しません。**自覚症状が乏しくても、出血などをきっかけに発見される場合があります。
- **「消化管出血に伴って黒い糞便になる」という部分を見落とさないようにしましょう。**dは消化性潰瘍の症状として正しい記述です。
補足コラム
イレウス様症状は、腸管自体が物理的に塞がっていなくても、腸管の運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられることで起こる場合があります。「通過が妨げられる状態」と「腸が物理的に塞がることだけ」を同じ意味だと決めつけないことがポイントです。
FAQ
イレウス様症状で、嘔吐がなければ脱水は起こらないのでしょうか?
嘔吐がなくても、腹痛などのために水分や食物の摂取が抑えられ、脱水状態になることがあります。
嘔吐がなくても、腹痛などのために水分や食物の摂取が抑えられ、脱水状態になることがあります。
関連キーワード: イレウス様症状、腸閉塞様症状、消化性潰瘍、消化管出血、脱水症状

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