登録販売者 2021年 奈良・関西広域連合・福井 問80
問題文
皮膚に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 接触皮膚炎の症状は、原因と考えられる医薬品の使用を中止すれば、通常は1週間程度で治まる。
b 外用薬の使用により発症する光線過敏症は、太陽光線(紫外線)に曝されることで起こり、原因と考えられる医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。
c 薬疹は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、皮膚症状のほか、眼の充血や口唇・口腔粘膜の異常が見られることもある。
d 薬疹は、医薬品の使用後1~2週間で起きることが多いが、長期使用後に現れることもある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
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皮膚に現れる副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:接触皮膚炎は原因薬の中止後、通常1週間程度で治まり、光線過敏症は全身へ広がることがあり、薬疹は使用後1~2週間で起きることが多いものの長期使用後にも現れます。
このため、a〜dがすべて正しい1が正しい組合せです。a・b・c・dはいずれも正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「皮膚に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「使用を中止すれば」「通常は1週間程度」に注目します。接触皮膚炎の症状は、原因と考えられる医薬品の使用中止後、通常は1週間程度で治まります。
- bの「触れた部分だけでなく、全身へ広がる」に注目します。光線過敏症は、紫外線に曝されて起こり、症状が全身へ広がって重篤化する場合があります。
- c・dでは薬疹の説明と発症時期を確認します。眼や口唇・口腔粘膜に異常が見られることがあり、使用後1~2週間だけでなく長期使用後にも現れることがあります。
- a〜dがすべて正しいため、誤りを含む選択肢2〜5は除外できます。選択肢2はa・b、3はa・b・c、4はc・d、5はb・dの正誤が合いません。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
接触皮膚炎(せっしょくひふえん)は、外用薬などが触れた部分に炎症が起きる「かぶれ」です。原因と考えられる医薬品の使用を中止すると、通常は1週間程度で症状が治まります。 -
b 正しい
光線過敏症(こうせんかびんしょう)は、医薬品の使用に加えて太陽光線(紫外線)に曝されることで起こることがあります。原因薬が触れた部分だけにとどまらず、全身へ広がって重篤化する場合もあります。 -
c 正しい
薬疹(やくしん)は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種です。皮膚症状だけでなく、眼の充血や口唇・口腔粘膜(こうくうねんまく)の異常が見られることもあります。 -
d 正しい
薬疹は医薬品の使用後1~2週間で起きることが多い一方、長期使用後に現れることもあります。「使用開始から日がたてば起こらない」とは限りません。
よくある誤解
- 接触皮膚炎と光線過敏症を混同する
接触皮膚炎は、基本的に医薬品が触れた皮膚の部分に生じます。一方、光線過敏症は全身へ広がる場合があります。 - 「1週間程度」を必ず治る期間と考える
手引きの表現は「通常は1週間程度」です。「必ず1週間で治る」という断定ではありません。 - 薬疹は使用直後だけ、または使用初期だけに起こると思い込む
1~2週間後に起きることが多いものの、長期使用後に現れる場合もあります。
補足コラム
薬疹では、皮膚以外の症状にも注意が必要です。発熱とともに眼や口腔粘膜に異常が現れた場合、重篤な病態へ進行することがあります。手引きでは、薬疹が疑われる発疹・発赤が現れた場合、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止するとしています。
FAQ
薬疹は、必ず強いかゆみを伴いますか?
必ずではありません。蕁麻疹(じんましん)では強いかゆみを伴いますが、それ以外の薬疹では、かゆみがないか、あってもわずかなことが多いです。
必ずではありません。蕁麻疹(じんましん)では強いかゆみを伴いますが、それ以外の薬疹では、かゆみがないか、あってもわずかなことが多いです。
関連キーワード: 接触皮膚炎、光線過敏症、薬疹、紫外線、皮膚に現れる副作用

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