戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問105


問題文

一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 1日用量がグリチルリチン酸として40mg以上、又はカンゾウとして1g以上含有する漢方生薬製剤は、偽アルドステロン症を生じるおそれがあるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」とされている。 b ポビドンヨードが配合された含嗽薬は、ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、疾患の治療に影響を及ぼすおそれがあるため、「肝臓病の診断を受けた人」は「相談すること」とされている。 c ビタミンA主薬製剤は、妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間に栄養補助剤から1日10,000国際単位以上のビタミンAを継続的に摂取した婦人から生まれた児に、先天異常(口裂、耳・鼻の異常等)の発生率の増加が認められたとの研究報告があるため、「妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人」は「相談すること」とされている。 d 次硝酸ビスマスが配合された止瀉薬は、乳汁中に移行する可能性があるため、「授乳中の人」は「相談すること」とされている。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)

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添付文書の使用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

グリチルリチン酸・カンゾウは連用注意、妊娠中のビタミンAは相談対象です。
正しい組み合わせは2(a、c)です。aとcが正しく、bとdは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の使用上の注意の記載です。

解法ステップ

  1. **aの「40mg以上」「カンゾウ1g以上」**に注目します。この量以上では、偽アルドステロン症を生じるおそれがあり、長期連用を避ける注意が記載されます。
  2. **bの「肝臓病」**を確認します。ポビドンヨードを含む含嗽薬で注意が必要なのは、ヨウ素が甲状腺に影響するおそれがある人です。
  3. **cの「妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月まで」「10,000国際単位以上」**は、ビタミンAによる先天異常の研究報告に関する注意です。
  4. 正しい記述がa・cなので、組み合わせは2です。選択肢1はbを含みcを含まず、選択肢3はbを含みaを含みません。選択肢4はb・dを含みa・cを含まず、選択肢5はdを含みaを含みません。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    1日用量がグリチルリチン酸として40mg以上、またはカンゾウとして1g以上の場合、偽アルドステロン症を生じるおそれがあります。そのため、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされています。偽アルドステロン症とは、アルドステロンというホルモンが過剰なときに似た状態です。
  • b 誤り
    ×「肝臓病の診断を受けた人」→ ○「甲状腺疾患の診断を受けた人」
    ポビドンヨードを含む含嗽薬は、口腔内で使ってもヨウ素の摂取につながり、甲状腺のホルモン産生や甲状腺疾患の治療に影響するおそれがあります。注意の対象は肝臓病ではなく、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患です。
  • c 正しい
    妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間に、栄養補助剤からビタミンAを1日10,000国際単位以上、継続的に摂取した場合、児の先天異常の発生率が増加したとの研究報告があります。そのため、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる人、妊娠を希望する人は「相談すること」とされています。
  • d 誤り
    ×「相談すること」→ ○「服用しないこと」
    次硝酸ビスマスを含む止瀉薬について、授乳中の人は乳汁中に移行する可能性があるため、服用を避ける注意が示されます。「相談すること」とする記述ではありません。

よくある誤解

  • 「ヨウ素」と「肝臓」を結びつけるのは誤りです。この問題では、ヨウ素による影響先は甲状腺です。
  • 「授乳中の人は相談すること」と一律に覚えるのではなく、成分ごとに注意の区分を確認します。dは「相談すること」ではなく「服用しないこと」です。
  • aでは、グリチルリチン酸とカンゾウのどちらか一方でも基準量以上なら注意が必要です。

補足コラム

「相談すること」は、使用前に専門家へ相談するよう促す区分です。一方、「してはいけないこと」は、服用・使用を避ける区分です。添付文書の問題では、注意の理由だけでなく、この区分の違いも問われます。

FAQ

Q. 含嗽薬(がんそうやく)とは何ですか?
A. 口に含んでうがいに使う薬です。飲み込む目的の薬ではありませんが、ポビドンヨードを含むものではヨウ素の摂取につながることがあります。
Q. 「短期間の服用にとどめる」と「長期連用しないこと」は同じ意味ですか?
A. どちらも長く続けて使わないための注意です。この問題では、グリチルリチン酸やカンゾウを一定量以上含む製剤について、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」とされています。

関連キーワード: グリチルリチン酸、カンゾウ、偽アルドステロン症、ポビドンヨード、甲状腺疾患、ビタミンA、授乳中の注意
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