登録販売者 2022年 中国・四国 問21
問題文
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 膵臓は、弱酸性である膵液を胃へ分泌し、消化を補助する。
b 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が逆流しないように防いでいる。
c 通常、糞便は下行結腸、S状結腸に滞留し、直腸は空になっている。
d 肛門周囲には、動脈が細かい網目状に通っていて、肛門周囲の組織がうっ血すると痔の原因となる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
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消化器系の構造と働き【登録販売者解説】
正解の理由
膵液は「弱アルカリ性で十二指腸へ」、糞便は「通常、直腸には滞留しない」と押さえます。
aは誤、bは正、cは正、dは誤です。この組合せに当てはまるのは 5 です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の消化器系の項目です。
解法ステップ
- aは「膵液の性質」と「分泌先」を確認します。「弱酸性・胃」という組合せに注意します。
- bは、食道の括約筋が胃の内容物の逆流を防ぐ記述かを見ます。
- cは、糞便が通常どこに滞留しているかを確認します。
- dは、肛門周囲に網目状に通っている血管が「動脈」か「静脈」かに注目します。
選択肢別の誤答解説
a 膵液の性質と分泌先
× 弱酸性の膵液を胃へ分泌 → ○ 弱アルカリ性の膵液を十二指腸へ分泌
膵臓(すいぞう)は膵液(すいえき)を十二指腸(じゅうにしちょう)へ分泌します。膵液は弱アルカリ性で、胃から送られてきた酸性の内容物を中和するのに重要です。この記述を「正」とする 1・2・3は、いずれも誤りです。
b 食道の括約筋
食道の上端と下端には括約筋(かつやくきん)があり、胃の内容物が食道や咽頭へ逆流するのを防いでいます。この記述は正しいため、「誤」とする 1・3は誤りです。
c 糞便の滞留部位
通常、糞便(ふんべん)は下行結腸(かこうけっちょう)やS状結腸(エスじょうけっちょう)に滞留し、直腸(ちょくちょう)は空になっています。この記述は正しいため、「誤」とする 1・4は誤りです。
d 肛門周囲の血管
× 動脈が細かい網目状に通っている → ○ 静脈が細かい網目状に通っている
肛門(こうもん)周囲の静脈がうっ血(血液がその場に滞ること)すると、痔の原因となります。この記述を「正」とする 3・4は誤りです。
よくある誤解
- 膵液を胃液と混同し、「膵液も酸性」と考えてしまうことがあります。膵液は弱アルカリ性です。
- 「糞便は直腸にある」と思い込みやすいですが、通常は下行結腸やS状結腸に滞留し、直腸は空です。
- 痔の原因に関わる血管を、動脈と取り違えないようにしましょう。手引きでは、肛門周囲を網目状に通るのは静脈とされています。
補足コラム
消化管の流れと膵液の働きは、次のように整理できます。
胃で酸性になった内容物 → 十二指腸へ → 弱アルカリ性の膵液で中和
「膵液の分泌先」と「膵液が中和するもの」をセットで覚えると、場所や性質を入れ替えたひっかけに気づきやすくなります。
FAQ
Q. 大腸では主に何が行われますか?
A. 内容物から水分や電解質が吸収され、糞便が形成されます。大腸では消化はほとんど行われません。
A. 内容物から水分や電解質が吸収され、糞便が形成されます。大腸では消化はほとんど行われません。
関連キーワード: 膵液、十二指腸、食道括約筋、糞便、直腸、肛門周囲の静脈

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