戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問31


問題文

中枢神経系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 脳において、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%と多い。 b 小児では、血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすい。 c 延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢等がある。 d 脊髄は、脳と末梢の間で刺激を伝えており、末梢からの刺激に対して常に脳を介して刺激を返している。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正

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中枢神経系の構造と働き【登録販売者解説】

正解の理由

脳は多くの血液・酸素・ブドウ糖を使い、小児の血液脳関門は未発達で、延髄には心臓中枢や呼吸中枢があります。
正しい組合せは3です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第2章「人体の働きと医薬品」の「中枢神経系」です。

解法ステップ

  1. aは「約15%・約20%・約25%」の順番に注目します。脳の血液循環量、酸素消費量、ブドウ糖消費量の目安です。
  2. bは「小児」「血液脳関門が未発達」「脳に達しやすい」が一続きの内容かを確認します。
  3. cは「延髄」と「心臓中枢・呼吸中枢」の組合せを見ます。
  4. dは「常に脳を介して」という断定に注目します。この部分が誤りなので、a・b・cが正しく、dが誤りの組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • 記述a:正しいです。 脳では、血液の循環量は心拍出量の約15%、酸素の消費量は全身の約20%、ブドウ糖の消費量は全身の約25%です。脳は細胞同士が活発に働くため、これらを多く必要とします。
  • 記述b:正しいです。 血液脳関門(血液中の物質が脳の組織へ移行するのを制限する仕組み)は、小児では未発達です。そのため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすくなります。
  • 記述c:正しいです。 延髄(えんずい)には、心拍数を調節する心臓中枢や、呼吸を調節する呼吸中枢などがあります。
  • 記述d:誤りです。 脊髄(せきずい)は脳と末梢の間で刺激を伝えますが、末梢からの刺激に対して「常に脳を介して」反応を返すわけではありません。脊髄で反射が成立する場合もあります。
組合せを照合すると、選択肢1はb・d、選択肢2はa、選択肢4はc・d、選択肢5はa・b・dの正誤が正しい組合せと異なります。a・b・cが正しく、dが誤りとなるのは3です。

よくある誤解

  • 脳が血液中の物質から守られていることを、「医薬品の成分は脳に届かない」と言い換えてしまう誤りです。血液脳関門は、脳への物質の移行を制限する仕組みです。
  • dの「常に」のような断定を見落とす誤りです。脊髄は刺激を伝えるだけでなく、脳を介さずに反応が起こる場合もあります。

補足コラム

血液脳関門は、脳の毛細血管が脳の周囲の環境を保つ働きです。タンパク質などの大きな分子や、小さくてもイオン化した物質は、血液中から脳の組織へ移行しにくいとされています。

FAQ

Q. 中枢神経系は何からできていますか?
A. 脳と脊髄からできています。脳と脊髄の働きを分けて覚えると、各部位の役割を整理しやすくなります。

関連キーワード: 中枢神経系、血液脳関門、延髄、脊髄、反射
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