登録販売者 2022年 中国・四国 問37
問題文
偽アルドステロン症に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 体内にカリウムが貯留し、体から塩分(ナトリウム)と水が失われることにより生じる病態である。
b 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。
c 主な症状に、手足の脱力、血圧低下、筋肉痛、こむら返り、倦怠感、手足のしびれ等がある。
d 小柄な人や高齢者で生じやすく、原因医薬品の長期服用後に初めて発症する場合もある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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偽アルドステロン症【登録販売者解説】
正解の理由
塩分・水は体内に貯留し、カリウムは失われる――アルドステロンの分泌が増えていなくても起こる病態です。
正しい組合せは5です。記述は a:誤、b:誤、c:誤、d:正 です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の偽アルドステロン症に関する項目です。
解法ステップ
- aの「カリウムが貯留」「塩分と水が失われる」に注目します。手引きの説明とは、カリウムと塩分・水の動きが逆です。
- bの「アルドステロン分泌が増加」を確認します。偽アルドステロン症は、分泌が増加していないのに、似た状態が生じる病態です。
- cでは「血圧低下」が要注意です。主な症状として挙げられているのは、血圧上昇です。
- dの「小柄な人や高齢者」「長期服用後に初めて発症する場合もある」は手引きの説明と合います。これを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤
- ×「体内にカリウムが貯留し、体から塩分と水が失われる」→ ○「体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われる」
- 体内の塩分・水とカリウムの動きを逆にした記述です。
-
b:誤
- ×「アルドステロン分泌が増加する」→ ○「アルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、このような状態となる」
- 「偽」という名前のとおり、アルドステロンの分泌増加が原因ではありません。
-
c:誤
- ×「血圧低下」→ ○「血圧上昇」
- 手足の脱力、筋肉痛、こむら返り、倦怠感(けんたいかん)、手足のしびれなどは主な症状として挙げられていますが、血圧の変化が逆です。
-
d:正
- 低身長・低体重など体表面積が小さい人や高齢者で生じやすく、原因医薬品を長期服用した後に初めて発症する場合もあります。
組合せを照らすと、選択肢1はa・c・d、選択肢2はa・b、選択肢3はc、選択肢4はa・b・c・dの正誤が正しい組合せと異なります。選択肢5はa・b・cが誤、dが正の組合せです。
よくある誤解
- カリウムと塩分・水の動きを逆にする:「カリウムが貯留」ではなく、カリウムが失われます。
- 「偽」を見落として、アルドステロン分泌の増加が原因だと思う:分泌が増えていないのに、塩分・水が貯留し、カリウムが失われる点がポイントです。
- 症状の中の血圧を読み違える:この問題では「血圧低下」と書き換えられていますが、手引きの症状は血圧上昇です。
補足コラム
カンゾウや、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸は、偽アルドステロン症を生じることがある主な成分として手引きに挙げられています。成分名だけでなく、副作用として偽アルドステロン症が関連づけられていることも覚えておきましょう。
FAQ
「偽アルドステロン症」の「偽」は、何が偽なのですか?
アルドステロンの分泌が増えていないのに、塩分・水の貯留やカリウムの喪失が起こるためです。
アルドステロンの分泌が増えていないのに、塩分・水の貯留やカリウムの喪失が起こるためです。
関連キーワード: 塩分貯留、カリウム喪失、アルドステロン、血圧上昇、カンゾウ

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