登録販売者 2022年 中国・四国 問39
問題文
泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品の副作用による腎障害では、尿量の減少、ほとんど尿が出ない、逆に一時的に尿が増える、むくみ(浮腫)等の症状が現れることがある。
b 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
c 医薬品の副作用による排尿困難や尿閉は、男性に現れるが、女性には現れない。
d 医薬品の副作用による膀胱炎様症状には、尿の回数増加、排尿時の疼痛、残尿感等がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
🔒 解説は解答すると表示されます
泌尿器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
腎障害は尿量やむくみ、排尿困難は副交感神経系の抑制、膀胱炎様症状は頻尿・排尿痛などが手がかりです。
正しい組み合わせは3です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「泌尿器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「尿量の減少」「むくみ」が、腎障害の症状として挙げられているか確認します。
- bは「交感神経系」に注目します。手引きで排尿困難につながるとされるのは、別の神経系です。
- cの「男性には現れるが、女性には現れない」という限定が適切か考えます。
- dの「尿の回数増加」「排尿時の痛み」「残尿感」が、膀胱炎様症状にあたるか確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
医薬品による腎障害では、尿量の減少や、ほとんど尿が出ない状態のほか、一時的な尿量の増加やむくみ(浮腫(ふしゅ))などが現れることがあります。問題文にある症状の組み合わせは正しいです。 -
b 誤り
×「交感神経系の機能を抑制」→ ○「副交感神経系の機能を抑制」
副交感神経系を抑えると、膀胱の排尿筋(尿を押し出す筋肉)の収縮が抑えられ、尿が出にくい、残尿感があるなどの症状が起こることがあります。 -
c 誤り
「男性に現れるが、女性には現れない」という断定が誤りです。手引きは排尿困難や尿閉(にょうへい:尿が出なくなる状態)について、男性だけに限られるとはしていません。 -
d 正しい
膀胱炎様症状には、頻尿(尿の回数が増える)、排尿時の痛み、残尿感などがあります。「膀胱炎様」は膀胱炎に似た症状を指し、症状の記述として正しいです。
組み合わせも確認しておきましょう。
- 1:b・cを正としている点が誤りです。
- 2:a・dを誤り、b・cを正としている点が誤りです。
- 4:dを誤りとしている点が誤りです。
- 5:aを誤り、bを正としている点が誤りです。
よくある誤解
- 神経系の名前の入れ替えに注意しましょう。排尿困難の説明では「副交感神経系の抑制」がポイントです。「交感神経系」と書き換えられると誤りになります。
- 「男性のみ」「女性には現れない」などの限定は、手引きにその限定があるかを確認します。問題文の断定だけで判断しないことが大切です。
- 膀胱炎様症状を、腎障害の症状と混同しないようにしましょう。尿量やむくみは腎障害、頻尿や排尿時の痛みは膀胱炎様症状の手がかりです。
補足コラム
膀胱炎様症状の例として、手引きには頻尿、排尿痛、血尿、残尿感が挙げられています。今回のdは、そのうち「頻尿」「排尿痛」「残尿感」を使った記述です。
FAQ
Q. 尿閉と排尿困難は同じ意味ですか?
A. 同じではありません。排尿困難は尿が出にくい状態で、進行すると尿がまったく出なくなる尿閉に至ることがあります。
A. 同じではありません。排尿困難は尿が出にくい状態で、進行すると尿がまったく出なくなる尿閉に至ることがあります。
Q. 「膀胱炎様症状」とあれば、膀胱炎と診断されたという意味ですか?
A. いいえ。「様」は「似たような」という意味です。症状の表現であり、それだけで病名を示すものではありません。
A. いいえ。「様」は「似たような」という意味です。症状の表現であり、それだけで病名を示すものではありません。
関連キーワード: 腎障害、排尿困難、尿閉、副交感神経系、膀胱炎様症状

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
