登録販売者 2022年 中国・四国 問67
問題文
眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。
b 不眠症の診断がなされた人でも、薬物治療が行われていなければ、一般用医薬品である催眠鎮静薬の使用を避ける必要はない。
c カフェインには、反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。
d 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、小児用としても認められている一般用医薬品がある。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:誤、d:誤
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眠気防止薬と催眠鎮静薬【登録販売者解説】
正解の理由
酸棗仁湯(さんそうにんとう)は不眠症などに用いられる処方で、診断後に治療中の人は一般用の催眠鎮静薬を自己判断で使わず、眠気防止薬に小児用はありません。
正しい組合せは3です。記述は a:正、b:誤、c:正、d:誤 です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「眠気を促す薬」「眠気を防ぐ薬」です。
解法ステップ
- aの「体力中等度以下」「心身が疲れ」「精神不安、不眠」に注目します。これは酸棗仁湯の特徴です。
- bの「薬物治療が行われていなければ」という条件を確認します。診断後の治療には、薬を使わない治療も含まれます。
- cは「反復摂取による依存」と「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」が結び付いているかを確認します。
- dは「一時的な集中に使用する」という前半だけでなく、「小児用もある」という後半まで確認します。
選択肢別の誤答解説
記述 a
正しい記述です。 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安や不眠などがある人の不眠症、神経症に適すとされます。
- 酸棗仁湯:体力中等度以下/心身の疲れ、精神不安、不眠など
記述 b
誤りです。 不眠症などの診断を受けて治療中の人は、薬物治療を受けているかどうかにかかわらず、一般用の催眠鎮静薬を自己判断で使うことを避ける必要があります。医師による治療を妨げるおそれがあるためです。
- ×「薬物治療が行われていなければ」→ ○「薬物治療以外の治療を含め、治療を受けている場合」
記述 c
正しい記述です。 カフェインは、作用は弱いものの、繰り返し摂取すると依存を形成する性質があります。そのため、短期間の服用にとどめ、連用しないよう注意喚起されています。
記述 d
誤りです。 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中が必要なときに、眠気や倦怠感(けんたいかん)を抑える目的で使われます。しかし、小児用の眠気防止薬はありません。成長期には睡眠が重要であるためです。
組合せの照合
- 選択肢1:aを誤としている点が、実際の「a:正」と異なります。
- 選択肢2:a・b・c・dすべての正誤が、実際の組合せと異なります。
- 選択肢4:a・b・dの正誤が異なります。cだけは「正」で一致しています。
- 選択肢5:b・cの正誤が異なります。aとdは一致しています。
よくある誤解
- 「薬物治療を受けていないなら使える」と考える誤り:治療には、薬を使わない治療も含まれます。
- 「眠気防止薬は一時的なものだから、小児用もある」と考える誤り:使用目的と対象年齢は別の論点です。小児用はありません。
- 記述の前半が正しいだけで、全体を正しいと判断する誤り:dは前半が正しくても、後半の「小児用としても認められている」が誤りです。
補足コラム
一般用の催眠鎮静薬で対処できる不眠は、特段の基礎疾患がない人の、ストレスや疲労、睡眠リズムの乱れなどによる一時的な不眠が基本です。診断を受けて治療中の場合は、薬を使っているかどうかだけで判断しない点が重要です。
FAQ
Q. カフェインを含む飲み物を飲んでいても、眠気防止薬を使えますか?
A. お茶やコーヒーなどにもカフェインが含まれます。眠気防止薬と重なると、カフェインの摂取量が増えるおそれがあるため、重複に注意します。
A. お茶やコーヒーなどにもカフェインが含まれます。眠気防止薬と重なると、カフェインの摂取量が増えるおそれがあるため、重複に注意します。
Q. かぜ薬などを飲んだ後の眠気を、眠気防止薬で抑えてもよいですか?
A. その使い方は適切ではありません。眠気を催す成分を含まない医薬品を選ぶことが基本です。
A. その使い方は適切ではありません。眠気を催す成分を含まない医薬品を選ぶことが基本です。
関連キーワード: 酸棗仁湯、催眠鎮静薬、カフェイン、依存、眠気防止薬

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