戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問70


問題文

咳止め・痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 甘草湯は、激しい咳、口内炎等に用いられるほか、外用として痔・脱肛の痛みにも用いられる。 b 五虎湯は、構成生薬にマオウを含まないため、心臓病、高血圧、糖尿病等の基礎疾患を有する者でも使用することができる。 c 半夏厚朴湯は、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまいなどを伴う不安神経症、神経性胃炎、咳等に適すとされる。 d 麦門冬湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるものの気管支炎、咽頭炎等に適すとされる。

選択肢

1:a:誤、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤

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鎮咳去痰の漢方処方【登録販売者解説】

正解の理由

甘草湯=カンゾウのみ、五虎湯(ごことう)=マオウを含む、という構成生薬の違いがポイントです。
組合せは 4 で、aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、咳止め・痰を出しやすくする薬における漢方処方製剤の記載です。

解法ステップ

  1. 「甘草湯」の外用の用途に注目します。「痔・脱肛の痛み」は甘草湯の用途に含まれます。
  2. 「五虎湯はマオウを含まない」という構成生薬の部分を確認します。ここが誤りを見抜く決め手です。
  3. 「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」の「咽喉・食道部の異物感」と、「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」の「痰が切れにくい・咽頭の乾燥感」が、それぞれの処方の特徴に合うかを照合します。

選択肢別の誤答解説

記述ごとの確認

  • a 正
    甘草湯(かんぞうとう)は、体力に関わらず使用できる処方です。激しい咳、咽喉痛、口内炎、しわがれ声などに用いられ、外用では痔・脱肛の痛みにも用いられます。
  • b 誤
    ×「構成生薬にマオウを含まない」→ ○「構成生薬としてマオウを含む」
    五虎湯は、マオウを含む処方です。マオウは交感神経系を刺激し、心臓や血圧などにも影響することがあるため、心臓病、高血圧、糖尿病などの診断を受けた人は、使用前に医師または薬剤師に相談する必要があります。「基礎疾患があっても使用できる」と言い切る記述は誤りです。
  • c 正
    半夏厚朴湯は、体力中等度を目安とする処方です。気分がふさぎ、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸やめまいなどを伴う場合の不安神経症、神経性胃炎、咳などに適すとされます。
  • d 正
    麦門冬湯は、体力中等度以下で、痰が切れにくい、強く咳き込む、咽頭に乾燥感がある、といった特徴を手がかりにします。記述にある対象や症状は、この処方の説明に合っています。

組合せの照合

  • 選択肢1:aを誤、bを正、cを誤としています。実際にはa・cは正しく、bは誤りなので、a・b・cが異なります。
  • 選択肢2:aを正としている点は合いますが、bを正、c・dを誤としています。実際にはbは誤、c・dは正なので、b・c・dが異なります。
  • 選択肢3:a・b・dの判断は合いますが、cを誤としています。cは正しい記述なので、cが異なります。
  • 選択肢5:b・cの判断は合いますが、a・dを誤としています。a・dは正しい記述なので、a・dが異なります。

よくある誤解

  • 「基礎疾患がある人は相談が必要」と「その人には絶対に使用できない」を同じ意味にしてしまう誤りです。ここでは、使用前に医師または薬剤師に相談することがポイントです。
  • 「五虎湯は咳に用いる処方だから、マオウを含まないはず」と思い込む誤りです。処方の用途と構成生薬は別々に確認しましょう。
  • 甘草湯の「外用で痔・脱肛の痛みに用いる」という特徴を見落とし、咳や口内炎だけの処方だと考えてしまうことがあります。

補足コラム

今回の4処方は、体力の目安と特徴的な症状をセットで覚えると見分けやすくなります。
  • 甘草湯:体力に関わらず/激しい咳、咽喉痛、口内炎など
  • 五虎湯:体力中等度以上/強い咳
  • 半夏厚朴湯:体力中等度/気分のふさぎ、咽喉・食道部の異物感
  • 麦門冬湯:体力中等度以下/痰が切れにくい、強い咳き込み、咽頭の乾燥感
マオウを含む医薬品や漢方処方製剤では、心臓病、高血圧、糖尿病のほか、甲状腺機能亢進症の診断を受けた人も、使用前に医師または薬剤師に相談することが大切です。

FAQ

Q. 甘草湯と五虎湯は、構成生薬の面でどう区別しますか?
A. 甘草湯は構成生薬がカンゾウのみです。一方、五虎湯はマオウを含みます。処方名だけでなく、構成生薬の違いにも注目しましょう。
Q. マオウを含む処方は、基礎疾患がある人には一律に使用できないのですか?
A. 手引きでは、該当する疾患の診断を受けた人は、使用前に医師または薬剤師へ相談することが示されています。「一律に使用できない」と置き換えないようにしましょう。

関連キーワード: 甘草湯、五虎湯、半夏厚朴湯、麦門冬湯、マオウ、構成生薬、体力の目安
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