登録販売者 2022年 中国・四国 問73
問題文
腸の薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
【配合成分】 【配合目的】
a ラクトミン ― 腸内細菌のバランスを整える
b 木クレオソート ― 分解物が小腸を刺激して瀉下作用をもたらす
c 次没食子酸ビスマス ― 腸粘膜を保護する
d カルメロースナトリウム ― 発酵により生じるガスによって便通を促す
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)
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腸の薬の配合成分と目的【登録販売者解説】
正解の理由
ラクトミンは腸内細菌のバランスを整え、次没食子酸ビスマスは腸粘膜を保護します。
正しい組合せは 2 の「a、c」です。aとcが正しく、bとdは誤りです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」にある整腸成分・止瀉成分・瀉下成分の説明です。ここでは『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』に沿って解説します。
解法ステップ
- 「ラクトミン」を見たら、整腸薬の成分として腸内細菌のバランスを整える働きかを確認します。
- 「次没食子酸ビスマス」は、止瀉薬の成分として腸粘膜を保護する働きかを確認します。
- 「小腸を刺激する分解物」はヒマシ油の説明です。「発酵ガス」はカルメロースナトリウムの作用ではないため、bとdを含む選択肢を除きます。
選択肢別の誤答解説
a ラクトミン ― 腸内細菌のバランスを整える
正しい記述です。ラクトミンは、腸内細菌のバランスを整えることを目的とする整腸成分です。
b 木クレオソート ― 分解物が小腸を刺激して瀉下作用をもたらす
× 木クレオソート → ヒマシ油
分解物が小腸を刺激して瀉下(しゃげ)作用をもたらすのは、手引きではヒマシ油についての説明です。木クレオソートとヒマシ油を取り違えています。
c 次没食子酸ビスマス ― 腸粘膜を保護する
正しい記述です。次没食子酸ビスマスは、腸粘膜のタンパク質と結びついて膜をつくり、腸粘膜を保護する収斂(しゅうれん)成分です。収斂とは、粘膜を引きしめる働きです。
d カルメロースナトリウム ― 発酵により生じるガスによって便通を促す
× 発酵により生じるガス → 腸管内で水分を吸収し、糞便のかさを増やして柔らかくする
カルメロースナトリウムは、膨潤性瀉下成分です。腸管内で水分を吸収して便のかさを増やし、便を柔らかくすることで瀉下作用を示します。発酵によるガスが作用の中心ではありません。
よくある誤解
- bは「小腸を刺激する」という説明だけで判断せず、その説明が当てはまる成分名まで確認します。ヒマシ油と木クレオソートの取り違えがポイントです。
- dは「便通を促す」という目的だけを見ると正しそうに感じます。成分ごとの仕組みまで区別しましょう。カルメロースナトリウムは水分を吸収して便のかさを増やします。
- 「腸粘膜を保護する」は、整腸成分ではなく、次没食子酸ビスマスなどの収斂成分の説明です。
補足コラム
カルメロースナトリウムと同じく、カルメロースカルシウムも膨潤性瀉下成分です。どちらも水分を吸収して便のかさを増やす働きがあり、このタイプの成分では、効果を高めるために十分な水分摂取が重要とされています。
FAQ
整腸薬と止瀉薬は、目的がどう違いますか?
整腸薬は腸の調子や便通を整えることを目的とします。止瀉薬は下痢などの症状を鎮めることを目的とします。
整腸薬は腸の調子や便通を整えることを目的とします。止瀉薬は下痢などの症状を鎮めることを目的とします。
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