登録販売者 2022年 中国・四国 問75
問題文
以下の腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述について、あてはまるものはどれか。
便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)などの症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
選択肢
1:桂枝加芍薬湯
2:六君子湯
3:大黄甘草湯(正解)
4:大黄牡丹皮湯
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大黄甘草湯の便秘適応【登録販売者解説】
正解の理由
大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)=体力に関わらず使用でき、便秘などに適しますが、虚弱な人や胃腸が弱い人には不向きです。
この記述に一致するのは3の大黄甘草湯です。記述は正しいです。便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振などへの適応と、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きという注意点が一致します。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の腸の薬・漢方処方製剤です。
解法ステップ
- 症状の列挙から、「便秘」だけでなく「便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振」まで確認します。
- 次に「体の虚弱な人」「胃腸が弱く下痢しやすい人では不向き」という注意点を照らし合わせます。
- これらの適応と注意点がそろう処方を選びます。特に「便秘に伴う頭重」から「食欲不振」までの組合せが見分ける手がかりです。
選択肢別の誤答解説
-
1 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
腸の不調に用いられる漢方処方製剤の一つです。手引きではカンゾウを含むことも示されていますが、この設問の症状の列挙と注意点に一致するのは大黄甘草湯です。 -
2 六君子湯(りっくんしとう)
この設問で問われている「便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、皮膚症状、食欲不振」という組合せに合う処方として示されているものではありません。症状を一つだけ見るのではなく、列挙全体で判断します。 -
3 大黄甘草湯
体力に関わらず使用でき、便秘や便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振などに適します。一方、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢などが現れやすく、不向きとされます。 -
4 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
体力中等度以上で、下腹部痛があり便秘しがちな人の月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾などに適します。体が虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人に不向きという注意点は共通しますが、主な適応が設問の症状の列挙と異なります。
よくある誤解
- 「便秘に使う漢方なら、どの処方も同じ」と考えること
大黄甘草湯は便秘に伴う頭重や皮膚症状、食欲不振なども適応に含みます。大黄牡丹皮湯は、下腹部痛や月経に関する症状などが見分ける手がかりです。 - 「体力に関わらず使用できる」なら、体の弱い人にも向いていると考えること
大黄甘草湯は「体力に関わらず使用できる」とされますが、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人は不向きとされています。両方の記述をセットで覚えましょう。 - 「不向き」を「絶対に使用してはいけない」と読み替えること
手引きの表現は、該当する人では副作用が現れやすいなどの理由で「不向き」というものです。設問の表現を強めて判断しないようにします。
補足コラム
大黄甘草湯と大黄牡丹皮湯は、どちらも使用中に他の瀉下薬(しゃげやく。便通を促す薬)を使うのを避ける必要があります。処方を見分けるときは、大黄甘草湯では便秘に伴う症状の広がり、大黄牡丹皮湯では「体力中等度以上」「下腹部痛」「月経に関する症状」に注目します。
FAQ
「体力に関わらず使用できる」と「体が虚弱な人には不向き」は、矛盾しませんか?
矛盾しません。前者は処方の体力区分を示し、後者は特定の人で副作用が現れやすいことへの注意を示しています。問題では、適応と注意点を別々に確認することが大切です。
矛盾しません。前者は処方の体力区分を示し、後者は特定の人で副作用が現れやすいことへの注意を示しています。問題では、適応と注意点を別々に確認することが大切です。
関連キーワード: 大黄甘草湯、便秘、瀉下薬、体力区分、漢方処方製剤

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