登録販売者 2022年 中国・四国 問76
問題文
胃腸鎮痛鎮痙薬やその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。
b 消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して、オキセサゼインのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。
c 抗コリン成分のうち、ジサイクロミン塩酸塩は、副交感神経系の働きを抑える作用が消化管に限定される。
d 下痢を伴う腹痛については、下痢よりも腹痛への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(b、d)
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胃腸鎮痛鎮痙薬の成分と適用【登録販売者解説】
正解の理由
パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用し、下痢を伴う腹痛では下痢への対処が優先されます。
正しい記述はa・bで、正しい組合せは1です。cは「消化管に限定される」が誤り、dは「腹痛への対処が優先される」が誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸鎮痛鎮痙薬の項目です。
解法ステップ
- aの「平滑筋に直接働く」と、bの「局所麻酔成分による鎮痛鎮痙」に注目します。どちらも胃腸鎮痛鎮痙薬の成分の説明です。
- cの「消化管に限定される」は、抗コリン成分の作用が胃腸以外にも及ぶことと合うか確認します。
- dは「下痢を伴う腹痛」の扱いを確認します。腹痛より下痢への対処が優先されます。
- 正しいa・bの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a 正しいです。 パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋(消化管の壁を動かす筋肉)に直接働き、胃腸の痙攣(けいれん)を鎮める作用を示します。
- b 正しいです。 オキセサゼインのような局所麻酔成分は、消化管の粘膜や平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙効果を期待して配合される場合があります。
- c 誤りです。 抗コリン成分は、副交感神経系の働きを抑えますが、その作用が消化管だけに限られるわけではありません。胃腸以外にも作用し、排尿困難や目のかすみなどの副作用が現れることがあります。
- d 誤りです。 下痢を伴う腹痛では、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる症状ではありません。
×「腹痛への対処が優先」→ ○「下痢への対処が優先」
したがって、選択肢2はcを含み、選択肢3はdを含むため誤りです。選択肢4はcを含み、選択肢5はdを含むため、いずれも正しい組合せではありません。
よくある誤解
- 「限定される」という断定に注意します。 抗コリン成分の作用を、胃腸だけに限った説明に置き換えるのは誤りです。
- 下痢を伴う腹痛では、優先する対処が逆転しやすいです。 「腹痛があるから鎮痛鎮痙薬」と短絡せず、下痢への対処が基本であることを押さえます。
- 「直接働く」と「神経を介して働く」を混同しないようにします。 パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働く成分です。
補足コラム
パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分とは異なり、自律神経系を介して作用する成分ではありません。一方、局所麻酔成分は痛みを感じにくくするため、重大な消化器疾患や状態の悪化を見過ごすおそれがあります。痛みを抑える作用だけで、原因まで解決するとは限らない点も覚えておきましょう。
FAQ
Q. 胃腸鎮痛鎮痙薬を複数使うと、なぜ注意が必要ですか?
A. 配合成分の作用が重なり、胃腸以外への作用や副作用が現れやすくなることがあるためです。
A. 配合成分の作用が重なり、胃腸以外への作用や副作用が現れやすくなることがあるためです。
Q. パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ですか?
A. いいえ。消化管の平滑筋に直接働く成分で、抗コリン成分とは作用の仕組みが異なります。
A. いいえ。消化管の平滑筋に直接働く成分で、抗コリン成分とは作用の仕組みが異なります。
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