登録販売者 2022年 中国・四国 問79
問題文
コレステロール及び高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶ働きがある。
b 大豆油不けん化物は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c リボフラビンは、酵素により活性化され、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を示すと言われている。
d ガンマ-オリザノールは、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として用いられる。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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高コレステロール改善成分【登録販売者解説】
正解の理由
LDLは肝臓から末梢組織へ、HDLは末梢組織から肝臓へコレステロールを運びます。
正しい組み合わせは4です。記述を一つずつ確認すると、aは誤、b・c・dは正です。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の高コレステロール改善薬です。
解法ステップ
- aの「末梢組織から肝臓へ」という運搬方向に注目します。これはLDLではなくHDLの特徴です。
- bの「大豆油不けん化物」と「腸管での吸収抑制」は、手引きにある組み合わせです。
- cは、列挙された作用がリボフラビンの説明と合っているかを確かめます。
- dは、ガンマ-オリザノールの使用目的が末梢血行障害の緩和等と合っているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り× LDLは末梢組織のコレステロールを肝臓へ運ぶ → ○ LDLは肝臓から末梢組織へコレステロールを運ぶ末梢組織から肝臓へ運ぶのはHDLです。運搬の向きを入れ替えたひっかけです。
-
b 正しい大豆油不けん化物(ソイステロール)には、腸管でのコレステロール吸収を抑える働きがあるとされています。
-
c 正しいリボフラビンは、酵素によりフラビンモノヌクレオチド(FMN)、さらにフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)へと活性化され、コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われています。
-
d 正しいガンマ-オリザノールは、ビタミンEと同様の作用を期待して配合されることがあり、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和等を目的とします。
以上から、組み合わせは a誤・b正・c正・d正 で、4が正解です。
よくある誤解
- LDLとHDLの役割を逆に覚えてしまうことがあります。LDLは肝臓から外へ、HDLは末梢組織から肝臓へと、運搬の向きをセットで覚えます。
- 成分名と作用の組み合わせを確認します。cの作用はリボフラビンのもので、パンテチンはLDL等の異化排泄を促進し、HDL産生を高める作用があるとされる成分です。
補足コラム
LDLは「悪玉」、HDLは「善玉」と呼ばれることがあります。試験では呼び名だけでなく、運搬方向もよく問われます。
また、高コレステロール改善薬は食事療法や運動療法を補助する位置づけです。手引きでは、腹囲を減らすなどの痩身効果を目的とする医薬品ではないことも説明されています。
FAQ
Q. リボフラビンで尿が黄色くなるのは、異常ですか?
A. 手引きでは、リボフラビンの摂取による尿の黄変は、使用中止を要する副作用等の異常ではないとされています。
A. 手引きでは、リボフラビンの摂取による尿の黄変は、使用中止を要する副作用等の異常ではないとされています。
Q. 大豆油不けん化物とリノール酸は、同じ働きですか?
A. 手引きでは、大豆油不けん化物は腸管でのコレステロール吸収を抑える成分として説明されています。リノール酸については、コレステロールと結合する働きが記載されています。
A. 手引きでは、大豆油不けん化物は腸管でのコレステロール吸収を抑える成分として説明されています。リノール酸については、コレステロールと結合する働きが記載されています。
関連キーワード: LDL、HDL、大豆油不けん化物、リボフラビン、パンテチン、ガンマ-オリザノール

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