登録販売者 2022年 中国・四国 問83
問題文
月経及び婦人薬の適用対象となる体質・症状に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 女性の月経は、種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。
b 閉経の前後の移行的な時期は更年期(閉経周辺期)と呼ばれ、体内の女性ホルモンの量の変動が一時的に無くなる。
c 血の道症は、月経、妊娠などの生理現象や、流産、人工妊娠中絶などを原因とする異常生理によって起こるとされ、範囲が更年期障害よりも広く、年齢的に必ずしも更年期に限らない。
d 月経前症候群は、月経の約10~3日前に現れ、一般的には月経終了と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものをいう。
選択肢
1:(a、c)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
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月経・婦人薬の適用対象【登録販売者解説】
正解の理由
月経前症候群は月経開始と共に消失し、更年期には女性ホルモン量が変動することがあります。
1(a、c)の組み合わせが正解です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「婦人薬・適用対象となる体質・症状」です。
解法ステップ
- aの「視床下部(ししょうかぶ)・下垂体(かすいたい)・卵巣のホルモン」を確認します。月経周期への関与を述べた記述です。
- bの「変動が一時的に無くなる」に注目します。更年期の女性ホルモン量について、手引きの説明と合うかを見ます。
- cは血の道症(ちのみちしょう)の原因と、対象となる年齢の範囲を確認します。
- dは「月経終了」と「月経開始」のどちらで症状が消失するかを確かめます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しいです。
月経は、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンなどの複雑な相互作用によって調節されています。月経周期に関与するホルモンの産生場所を押さえましょう。 -
b:誤りです。
×「体内の女性ホルモンの量の変動が一時的に無くなる」→ ○「体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがある」
閉経(へいけい)の前後にある移行期が更年期です。手引きでは、この時期に女性ホルモン量が大きく変動することがあるとされています。 -
c:正しいです。
血の道症は、月経、妊娠、分娩(ぶんべん)、産褥(さんじょく)、更年期などの生理現象や、流産(りゅうざん)、人工妊娠中絶(じんこうにんしんちゅうぜつ)などを原因とする異常生理によって起こるとされています。更年期障害よりも範囲が広く、年齢的にも更年期に限られません。 -
d:誤りです。
×「月経終了と共に消失」→ ○「月経開始と共に消失」
月経前症候群(げっけいぜんしょうこうぐん)は、月経の約10~3日前に現れる身体症状や精神症状を主体とし、一般的には月経開始と共に消失します。問題文は「開始」を「終了」に置き換えています。
よくある誤解
- 更年期は女性ホルモン量が一定になる時期ではありません。「変動が無くなる」と書き換えられていたら注意しましょう。
- 月経前症候群の症状が消失するのは、月経の「終了」ではなく「開始」です。似た言葉の入れ替えに気をつけてください。
- 血の道症は更年期だけに起こるものではありません。「必ず更年期に限る」という断定は誤りです。
補足コラム
更年期障害は、更年期に現れる症候群です。一方、血の道症は更年期以外の生理現象や異常生理にも関連するとされ、年齢的な範囲がより広い点が見分けるポイントです。
FAQ
更年期には、女性ホルモン量が必ず大きく変動しますか?
手引きの表現は「大きく変動することがある」です。「必ず」と言い切る記述には注意してください。
手引きの表現は「大きく変動することがある」です。「必ず」と言い切る記述には注意してください。
関連キーワード: 月経周期、更年期、血の道症、月経前症候群、婦人薬

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