戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問84


問題文

婦人薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 女性ホルモン成分は膣粘膜又は外陰部に適用されるものがあり、これらの成分は適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。 b 漢方処方製剤である桂枝茯苓丸や当帰芍薬散の使用は短期間にとどめ、1週間程度使用しても症状の改善が見られない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。 c 漢方処方製剤として用いられる温経湯、加味逍遙散は構成生薬としてマオウを含む。 d 血行を改善し、血色不良や冷えの症状の緩和を期待してセンキュウ・トウキ・ジオウが用いられ、女性の滞っている月経を促す作用を期待してサフラン・コウブシが用いられる。

選択肢

1:a:誤、b:正、c:正、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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婦人薬の生薬と漢方処方【登録販売者解説】

正解の理由

女性ホルモン成分は適用部位から吸収されることがあり、婦人薬の生薬は期待する作用で見分けます。
厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の婦人薬に関する内容です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。この組み合わせに一致するのは4です。

解法ステップ

  1. aは「膣粘膜又は外陰部に適用」した成分が、適用部位から吸収されるかを見ます。
  2. bは「短期間」「1週間程度」という期間に注目します。桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、婦人薬の漢方処方製剤の中でも比較的長期間(1か月位)服用されることがあります。
  3. cは「マオウ」に注目します。温経湯(うんけいとう)と加味逍遙散(かみしょうようさん)に含まれる生薬の取り違えです。
  4. dは生薬名と期待する作用の組み合わせを確認します。

選択肢別の誤答解説

a 正しい記述です。
女性ホルモン成分には、膣粘膜や外陰部に適用するものがあります。外用薬でも、成分が適用部位から吸収されて循環血液中に移行することがあります。「局所に使う薬だから、成分が血液中に入ることはない」と決めつけないようにしましょう。
b 誤った記述です。
×「短期間にとどめ、1週間程度使用しても改善がなければ対応」→ ○「比較的長期間(1か月位)服用されることがある」
桂枝茯苓丸や当帰芍薬散について、「短期間にとどめ、1週間程度で改善がなければ」という説明は誤りです。設問は、ほかの漢方処方製剤の使用期間の説明と混同させる形になっています。
c 誤った記述です。
×「構成生薬としてマオウを含む」→ ○「構成生薬としてカンゾウを含む」
手引きでは、温経湯と加味逍遙散は、構成生薬としてカンゾウを含むとされています。マオウとの取り違えに注意してください。
d 正しい記述です。
センキュウ・トウキ・ジオウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和する作用などを期待して用いられます。一方、サフラン・コウブシは、女性の滞っている月経を促す作用を期待して用いられることがあります。
誤答の組み合わせの確認
  • 選択肢1は、aを誤、bを正、cを正としています。正しい組合せではaは正、bとcは誤のため、3か所が異なります。
  • 選択肢2は、cを正、dを誤としています。正しい組合せではcは誤、dは正のため、2か所が異なります。
  • 選択肢3は、bを正、dを誤としています。正しい組合せではbは誤、dは正のため、2か所が異なります。
  • 選択肢5は、aを誤、bを正としています。正しい組合せではaは正、bは誤のため、2か所が異なります。

よくある誤解

  • 「外用薬は局所に使うから、成分は血液中に移行しない」と考えてしまうことがあります。適用部位から吸収され、血液中に移行する場合があります。
  • 「漢方処方製剤はどれも短期間で判断する」と思い込まないようにしましょう。処方ごとに、手引きに示された使用期間や注意点を確認します。
  • マオウとカンゾウのような生薬名を入れ替えるひっかけに注意します。処方名と構成生薬の組み合わせで覚えましょう。

補足コラム

  • 温経湯は、体力中等度以下で、手足がほてり唇が乾く人の月経不順などに用いられます。胃腸が弱い人には不向きとされています。
  • 生薬は、名前だけでなく期待される作用と一緒に整理します。たとえば、サフラン・コウブシは滞っている月経を促す作用、センキュウ・トウキ・ジオウは血行改善や冷えの緩和などがポイントです。

FAQ

漢方処方製剤は、長期間服用できるものなら副作用の心配はありませんか?
いいえ。漢方処方製剤でも、証(しょう:漢方医学で用いる体質や症状の見立て)に合わない場合や、副作用が生じる場合があります。「漢方だから副作用が少ない」と決めつけないことが大切です。

関連キーワード: 婦人薬、生薬成分、女性ホルモン成分、カンゾウ、月経不順、漢方処方製剤
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