戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問85


問題文

内服アレルギー用薬の漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 茵蔯蒿湯や辛夷清肺湯は、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む。 b 十味敗毒湯は化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期に適すとされる。 c 葛根湯加川芎辛夷の構成生薬であるマオウは、中枢神経系に対する作用が比較的強いとされ、依存性がある成分である。 d 体力中等度以上の人に適応される処方として、皮膚の症状を主とする人には辛夷清肺湯が、鼻の症状を主とする人には消風散がある。

選択肢

1:(a、c)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)

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内服アレルギー用漢方処方【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は皮膚疾患の初期に用いられ、マオウには依存性があります。
正しい記述は b・c です。この組み合わせに当たるのは3です。aはカンゾウを含む処方の例外を見落とし、dは皮膚と鼻の症状に適する処方を逆にしています。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の内服アレルギー用薬です。

解法ステップ

  1. まず、処方名と症状の組み合わせを確認します。皮膚の症状に用いる処方か、鼻の症状に用いる処方かを区別します。
  2. aの「いずれもカンゾウを含む」は、「茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)」と「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」が例外である点と照らします。
  3. bの「化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期」と、cの「マオウの依存性」は、手引きの記述と照らして判断します。
  4. 正しい記述がb・cの組み合わせになることを確認します。

選択肢別の誤答解説

a
×「茵蔯蒿湯や辛夷清肺湯は、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む」
→ ○「茵蔯蒿湯、辛夷清肺湯を除き、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む」
茵蔯蒿湯と辛夷清肺湯は、カンゾウを含む処方の例外です。「いずれも」とまとめているところが誤りです。
b
正しい記述です。十味敗毒湯は、体力中等度の人の皮膚疾患で、発赤(ほっせき)があり、ときに化膿(かのう)するものに用いられます。化膿性皮膚疾患や急性皮膚疾患の初期も、適応として挙げられています。
c
正しい記述です。葛根湯(かっこんとう)加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)の構成生薬であるマオウは、中枢神経系への作用が比較的強く、依存性がある成分として注意が必要です。
d
×「皮膚の症状を主とする人には辛夷清肺湯、鼻の症状を主とする人には消風散(しょうふうさん)」
→ ○「皮膚の症状を主とする人には消風散など、鼻の症状を主とする人には辛夷清肺湯など」
消風散は皮膚の症状、辛夷清肺湯は鼻の症状に適する処方です。設問では、この対応が逆になっています。
選択肢の組み合わせも確認しましょう。aを含む選択肢は誤りです。dを含む選択肢も誤りです。bとcを含む組み合わせが3です。
処方名と体力・見分けるキーワード
  • 茵蔯蒿湯:体力中等度以上。口渇があり、尿量が少なく、便秘する人の蕁麻疹(じんましん)など。
  • 十味敗毒湯:体力中等度の人。皮膚に発赤があり、ときに化膿するものや、化膿性・急性皮膚疾患の初期。
  • 葛根湯加川芎辛夷:比較的体力がある人。鼻づまり、蓄膿症(ちくのうしょう)、慢性鼻炎。
  • 消風散:体力中等度以上の人。痒みが強く、分泌物が多い皮膚症状で、ときに局所に熱感があるもの。
  • 辛夷清肺湯:体力中等度以上の人。濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴う鼻づまりなど。

よくある誤解

  • 「いずれも」「すべて」と書かれているとき、例外の処方がないかを見落としやすいです。カンゾウを含む処方には、茵蔯蒿湯と辛夷清肺湯という例外があります。
  • 消風散と辛夷清肺湯は、どちらも体力中等度以上の人に用いられる処方ですが、適する症状は異なります。「体力の区分が同じだから適応も同じ」と考えないようにしましょう。
  • マオウを「依存性のある成分」とする記述は、カンゾウの特徴と取り違えないことが大切です。

補足コラム

この問題では、処方名だけでなく「皮膚の症状を主とする人向け」か「鼻の症状を主とする人向け」かを結びつけるのがポイントです。消風散は皮膚、葛根湯加川芎辛夷・辛夷清肺湯は鼻の症状に適する処方として整理できます。

FAQ

「体力中等度以上」と「比較的体力がある」は、同じ意味として覚えてよいですか?
手引きでは処方ごとに体力の表現が記されています。問題文の表現を省略せず、処方ごとの記載に沿って覚えましょう。
構成生薬とは何ですか?
漢方処方を組み立てている生薬のことです。処方名だけでなく、カンゾウやマオウなど、含まれる生薬にも注目すると成分に関する問題を解きやすくなります。

関連キーワード: 内服アレルギー用薬、漢方処方製剤、カンゾウ、マオウ、十味敗毒湯、消風散、辛夷清肺湯
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