戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問87


問題文

次の成分を含む点鼻薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
1mL中 ナファゾリン塩酸塩 0.5mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 5.0mg リドカイン塩酸塩 3.0mg ベンゼトニウム塩化物 0.2mg a 副交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的としてナファゾリン塩酸塩が配合されている。 b 肥満細胞から遊離するヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状の緩和を目的としてクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されている。 c 殺菌消毒成分として配合されているベンゼトニウム塩化物は界面活性成分であり、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌や、結核菌に対する効果がある。 d 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン塩酸塩が配合されている。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(b、d)(正解)
5:(c、d)

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点鼻薬の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

ナファゾリン塩酸塩は交感神経系を刺激し、ベンゼトニウム塩化物は結核菌には効果がありません。
正しい記述は b・d で、4が正解です。a・c は誤り、b・d は正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の点鼻薬の配合成分です。

解法ステップ

  1. ナファゾリン塩酸塩の作用を問う a は、「副交感神経系」という語に注目します。
  2. クロルフェニラミンマレイン酸塩の作用を問う b は、ヒスタミンの働きを抑える成分かを確認します。
  3. ベンゼトニウム塩化物の殺菌対象を問う c は、「結核菌」に対する効果の有無を確認します。
  4. リドカイン塩酸塩の作用を問う d は、「過敏性や痛みや痒みを抑える」という目的が合っているかを見ます。正しい b・d の組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a
    × 副交感神経系 → ○ 交感神経系
    ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。交感神経系を刺激して鼻粘膜(びねんまく)の血管を収縮させ、充血や腫れを和らげます。「副交感神経系」が誤りです。
  • b
    クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。肥満細胞(ひまんさいぼう)から遊離したヒスタミンの働きを抑え、くしゃみや鼻汁などの症状を和らげるため、記述は正しいです。
  • c
    × 結核菌に対する効果がある → ○ 結核菌には効果がない
    ベンゼトニウム塩化物は、陽性界面活性成分である殺菌消毒成分です。黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などには殺菌消毒作用を示しますが、結核菌には効果がありません。
  • d
    リドカイン塩酸塩は局所麻酔成分です。鼻粘膜の過敏性や痛み、痒みを抑える目的で配合されるため、記述は正しいです。
組合せの照合
  • 1(a、b):a を含み、正しい d を含まないため誤りです。
  • 2(a、d):a を含み、正しい b を含まないため誤りです。
  • 3(b、c):誤っている c を含み、正しい d を含まないため誤りです。
  • 5(c、d):誤っている c を含み、正しい b を含まないため誤りです。

よくある誤解

  • ナファゾリン塩酸塩の作用を、交感神経系ではなく副交感神経系の刺激と取り違えることがあります。
  • ベンゼトニウム塩化物は殺菌消毒成分ですが、「殺菌消毒成分なら結核菌にも効く」と決めつけないようにしましょう。手引きでは、結核菌やウイルスには効果がないとされています。
  • 「ヒスタミンの遊離を抑える成分」と「遊離したヒスタミンの働きを抑える成分」は別の作用です。クロルフェニラミンマレイン酸塩は後者です。

補足コラム

点鼻薬に配合されるアドレナリン作動成分は、使い過ぎると鼻粘膜の血管が反応しにくくなり、逆に血管が拡張して鼻づまり(鼻閉(びへい))が悪化することがあります。また、点鼻薬の成分が鼻粘膜から吸収され、全身に影響することもあります。

FAQ

Q. 点鼻薬は鼻に使うので、全身には影響しないのですか?
A. いいえ。鼻粘膜の血管から成分が吸収され、全身的な影響が生じることがあります。
Q. 殺菌消毒成分が配合されていれば、鼻の感染症の原因となる細菌すべてに効果がありますか?
A. いいえ。成分ごとに効果の対象は異なります。ベンゼトニウム塩化物は、結核菌には効果がありません。

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