戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問92


問題文

皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分であり、外用の場合は痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。 b 非ステロイド性抗炎症成分であるウフェナマートは、筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛を目的として用いられる。 c ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、長期連用を避ける必要がある。 d ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を増強させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染時に使用される。

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、c)
5:(c、d)

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皮膚用薬の抗炎症成分【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性、ウフェナマートは皮膚の炎症向け、ステロイド成分は免疫機能を低下させます。
2は(a、c)の組み合わせです。aとcが正しく、bとdは誤りです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の「皮膚に用いる薬」です。ここでは、ステロイド性・非ステロイド性の抗炎症成分の作用と、使用上の注意が扱われています。手引きの正式名は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」です。

解法ステップ

  1. aの「ヒドロコルチゾン酢酸エステル」がステロイド性抗炎症成分かを確認します。
  2. bの「ウフェナマート」と「筋肉痛、関節痛など」の組み合わせに注目します。成分名だけでなく、主な使用目的まで合っているかを見ます。
  3. cは「コルチゾンに換算」「0.025mgを超えて」「長期連用を避ける」の条件をまとめて確認します。
  4. dの「免疫機能を増強」という語に注意します。ステロイド成分の作用と一致するかを確かめます。

選択肢別の誤答解説

記述a

正しいです。ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分です。外用では、患部の炎症を抑え、痒みや発赤(ほっせき)などの皮膚症状を和らげる目的で用いられます。

記述b

誤りです。
×(筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛)→ ○(湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚症状の緩和)
ウフェナマートは非ステロイド性抗炎症成分ですが、手引きでは皮膚の炎症による症状の緩和を目的とする成分です。筋肉痛や関節痛などの鎮痛に用いられる成分として挙げられているのは、インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナクなどです。「非ステロイド性」という分類だけで、使用目的まで同じとは判断しないようにしましょう。

記述c

正しいです。ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算し、1gまたは1mL中に0.025mgを超えて含む製品は、長期連用を避ける必要があります。「超えて」という条件なので、数値を問う問題では、基準値との大小関係も見落とさないことが大切です。

記述d

誤りです。
×(末梢組織の免疫機能を増強)→ ○(末梢組織の免疫機能を低下)
ステロイド性抗炎症成分は炎症を抑える一方で、患部の免疫機能を低下させる作用もあります。そのため、細菌や真菌(しんきん)などによる皮膚感染を悪化させるおそれがあり、感染している患部への使用は避ける必要があります。

組み合わせの照合

  • 1(a、b):aは正しいですが、bが誤りで、正しいcを含みません。
  • 2(a、c):aとcが正しい記述です。
  • 3(a、d):aは正しいですが、dが誤りで、正しいcを含みません。
  • 4(b、c):cは正しいですが、bが誤りで、正しいaを含みません。
  • 5(c、d):cは正しいですが、dが誤りで、正しいaを含みません。

よくある誤解

  • **「非ステロイド性抗炎症成分なら、筋肉痛や関節痛に使う」**とは限りません。ウフェナマートのように、皮膚症状の緩和を目的とする成分もあります。
  • **「ステロイドは炎症を抑えるから、感染にも使える」**と考えるのは誤りです。免疫機能を低下させる作用があり、感染を悪化させるおそれがあります。
  • 数値問題では、「0.025mg」だけを覚えて「超えて」を読み落とすミスに注意しましょう。

補足コラム

非ステロイド性抗炎症成分のうち、筋肉痛・関節痛などの鎮痛を目的とするものとして、手引きにはインドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムが挙げられています。成分の分類だけで判断せず、どの症状に用いられる成分かまでセットで覚えると、ウフェナマートとの混同を防げます。

FAQ

ウフェナマートが非ステロイド性抗炎症成分なのに、筋肉痛などの鎮痛に使う成分とは別なのはなぜですか?
「非ステロイド性」は成分の分類を示す言葉で、使用目的をすべて同じにするものではありません。ウフェナマートは皮膚症状の緩和を目的とする成分として整理されています。

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