戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問93


問題文

歯痛・歯槽膿漏及びそれらに用いられる薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

1:歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕(むし歯)とそれに伴う歯髄炎によって起こり、歯痛薬には炎症を和らげることを目的として、ジブカイン塩酸塩、テーカイン等の抗炎症成分が用いられる。
2:歯と歯肉の境目にある溝(歯肉溝)では細菌が繁殖しやすく、歯肉に炎症を起こすことがあり、この炎症が歯周組織全体に広がると歯周炎(歯槽膿漏)となる。(正解)
3:歯の齲蝕のほか、第三大臼歯(親知らず)の伸長による痛みにも外用歯痛薬は効果がある。
4:歯槽膿漏薬の外用薬に配合される生薬成分であるカミツレは、歯周組織からの出血を抑える作用を期待して用いられる。

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歯痛薬・歯槽膿漏薬の作用【登録販売者解説】

正解の理由

歯痛薬のジブカイン塩酸塩・テーカインは局所麻酔成分、カミツレは抗炎症・抗菌作用を期待する生薬です。
正しい記述は2です。記述1・3・4は誤りです。根拠は、手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の「歯痛・歯槽膿漏薬」です。

解法ステップ

  1. 「歯肉溝」「歯周炎(歯槽膿漏)」の説明を確認します。歯肉溝では細菌が繁殖しやすく、炎症が歯周組織全体に広がると歯周炎になります。
  2. 成分の分類に注目します。ジブカイン塩酸塩・テーカインは「抗炎症成分」ではなく「局所麻酔成分」です。
  3. 「親知らずの伸長による痛み」と「歯痛薬(外用)の効果」の関係を確認します。手引きでは、効果は期待できないとされています。
  4. カミツレの作用と、出血を抑える成分の説明を混同していないか確認します。

選択肢別の誤答解説

  • 1:誤り
    ×「ジブカイン塩酸塩、テーカイン等の抗炎症成分」→ ○「ジブカイン塩酸塩、テーカイン等の局所麻酔成分」
    局所麻酔成分は、知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮めます。炎症を和らげる成分とは分類が異なります。
  • 2:正しい
    歯肉溝では細菌が繁殖しやすく、歯肉に炎症が起こることがあります。その炎症が歯周組織全体に広がった状態が、歯周炎(歯槽膿漏)です。
  • 3:誤り
    ×「第三大臼歯(親知らず)の伸長による痛みにも外用歯痛薬は効果がある」→ ○「第三大臼歯(親知らず)の伸長による痛みには、歯痛薬(外用)の効果は期待できない」
    むし歯による歯痛と、親知らずの伸長による痛みを同じものとして扱わないことがポイントです。
  • 4:誤り
    ×「カミツレは歯周組織からの出血を抑える作用」→ ○「カミツレは抗炎症、抗菌などの作用」
    外用の歯槽膿漏薬に配合されるカミツレは、抗炎症・抗菌作用を期待する生薬です。出血を抑える作用を期待する成分として手引きに挙げられているのは、内服薬に配合されるカルバゾクロムやフィトナジオンです。

よくある誤解

  • 成分名が並んでいると、作用まで同じだと思い込む:ジブカイン塩酸塩・テーカインは局所麻酔成分であり、抗炎症成分ではありません。
  • 「歯の痛み」なら外用歯痛薬が効くと考える:親知らずの伸長による痛みには、外用歯痛薬の効果は期待できません。
  • 歯槽膿漏薬の生薬と、出血を抑える成分を混同する:カミツレは抗炎症・抗菌作用、カルバゾクロムやフィトナジオンは止血作用がポイントです。

補足コラム

歯痛薬は、むし歯による歯痛を応急的に鎮める薬です。むし歯自体を修復するものではありません。
歯槽膿漏薬には外用薬と内服薬があり、内服薬には抗炎症成分やビタミン成分などが配合される場合があります。外用薬では、歯肉溝の細菌の繁殖を抑える殺菌消毒成分や、歯周組織の炎症を和らげる抗炎症成分などが用いられます。

FAQ

第三大臼歯とは、どの歯のことですか?
親知らずのことです。手引きでは、親知らずの伸長による痛みには歯痛薬(外用)の効果は期待できないとされています。
歯槽膿漏薬は外用薬だけですか?
外用薬のほか、内服薬もあります。内服薬には、抗炎症成分やビタミン成分などが配合される場合があります。

関連キーワード: 歯肉溝、歯周炎、歯痛薬、局所麻酔成分、カミツレ、止血成分
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