戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 中国・四国 問98


問題文

殺虫剤の配合成分とその作用機序に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
【配合成分】 【作用機序】 a ジクロルボス ― アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して働きを阻害する b ペルメトリン ― 直接の殺虫作用ではなく、昆虫の脱皮や変態を阻害する c プロポクスル ― アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して働きを阻害する d ピリプロキシフェン ― 神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する

選択肢

1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)

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殺虫成分の作用機序【登録販売者解説】

正解の理由

ジクロルボス=アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合、プロポクスル=可逆的に結合。
正しい組合せは 2(a、c)です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の殺虫剤の配合成分に関する記載です。

解法ステップ

  1. 「ジクロルボス」と「不可逆的」の組合せを確認します。有機リン系殺虫成分の作用として押さえます。
  2. 「プロポクスル」と「可逆的」の組合せを確認します。カーバメイト系殺虫成分の作用です。
  3. 「ペルメトリン」と「ピリプロキシフェン」の説明を見比べます。神経細胞に作用するタイプと、脱皮・変態を阻害するタイプが入れ替わっていないかを確認します。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しいです。
    ジクロルボスは有機リン系殺虫成分です。アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、その働きを阻害します。
  • b 誤りです。
    ×「直接の殺虫作用ではなく、昆虫の脱皮や変態を阻害」→ ○「神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害」
    ペルメトリンはピレスロイド系殺虫成分です。昆虫の脱皮や変態を阻害する成分ではありません。
  • c 正しいです。
    プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分です。アセチルコリンエステラーゼを阻害しますが、有機リン系殺虫成分と異なり、酵素との結合は可逆的です。
  • d 誤りです。
    ×「神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害」→ ○「直接の殺虫作用ではなく、昆虫の脱皮や変態を阻害」
    ピリプロキシフェンは昆虫成長阻害成分です。神経細胞に直接作用する成分ではありません。

よくある誤解

  • 成分の名前と作用の組合せを入れ替えるひっかけに注意します。ピリプロキシフェンは脱皮・変態の阻害、ペルメトリンは神経細胞への作用です。
  • 有機リン系とカーバメイト系は、どちらもアセチルコリンエステラーゼを阻害します。違いは、酵素との結合が不可逆的か、可逆的かです。
  • 「直接の殺虫作用ではない」という説明を、すべての殺虫成分に当てはめないようにします。これは昆虫成長阻害成分の説明です。

補足コラム

作用機序は、次のように整理すると見分けやすくなります。
成分の分類代表成分主な作用
有機リン系殺虫成分ジクロルボスアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害
カーバメイト系殺虫成分プロポクスルアセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して阻害
ピレスロイド系殺虫成分ペルメトリン神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害
昆虫成長阻害成分ピリプロキシフェン昆虫の脱皮や変態を阻害

FAQ

Q. アセチルコリンエステラーゼは、何をする酵素ですか?
A. 神経の情報伝達に関わるアセチルコリンを分解する酵素です。その働きが阻害されると、神経の正常な働きに影響します。
Q. 「可逆的」と「不可逆的」は、試験ではどう区別しますか?
A. この問題では、有機リン系は不可逆的、カーバメイト系は可逆的と、成分の分類とセットで覚えます。

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