登録販売者 2022年 北海道・東北 問105
問題文
次の1~5で示される一般用医薬品の漢方製剤のうち、うっ血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、添付文書の「してはいけないこと」の項目の中に、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」と記載することとされているものはどれか。
選択肢
1:芍薬甘草湯(正解)
2:大黄甘草湯
3:大柴胡湯
4:防風通聖散
5:小柴胡湯
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芍薬甘草湯の連用制限【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:うっ血性心不全・心室頻拍の副作用と「症状があるときのみ・連用しない」の注意は、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)です。
該当するのは1の芍薬甘草湯です。手引きには、まれに重篤な副作用として、うっ血性心不全や心室頻拍が生じることがあるため、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける」とあります。根拠は、手引き第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の添付文書に関する記載です。
解法ステップ
- 問題文の「うっ血性心不全、心室頻拍」に注目します。副作用の組合せが、処方を見分ける手がかりです。
- 添付文書の注意として「症状があるときのみ」「連用しない」と結びつく処方を選びます。
- 手引きでは、この副作用と注意の組合せは芍薬甘草湯に示されています。
選択肢別の誤答解説
-
1:芍薬甘草湯
この問題で問われている処方です。体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣(けいれん)を伴う痛みなどに用いられます。うっ血性心不全や心室頻拍が生じることがあるため、症状があるときのみ服用し、連用は避けます。 -
2:大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
腸の不調を改善する漢方処方製剤として挙げられています。芍薬甘草湯に示される、うっ血性心不全・心室頻拍に伴う連用制限の処方ではありません。体力区分や具体的な症状の特徴は、この設問の根拠となる記載には示されていません。 -
3:大柴胡湯(だいさいことう)
肥満症に用いられる漢方処方製剤の一つです。この問題で問われている副作用と添付文書の注意の組合せには該当しません。体力区分や具体的な症状の特徴は、この設問の根拠となる記載には示されていません。 -
4:防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
肥満症に用いられる漢方処方製剤の一つです。芍薬甘草湯に示される、うっ血性心不全・心室頻拍に伴う連用制限の処方ではありません。体力区分や具体的な症状の特徴は、この設問の根拠となる記載には示されていません。 -
5:小柴胡湯(しょうさいことう)
体力中等度で、脇腹からみぞおちあたりの苦しさ、食欲不振、口の苦味などがある場合に用いられる処方です。間質性肺炎(肺の組織に炎症が起こる副作用)などの注意はありますが、この問題で問われている副作用と連用制限の組合せとは異なります。
よくある誤解
- 「重い副作用がある漢方処方なら、どれも同じ連用制限がある」と考えないようにしましょう。副作用と添付文書の注意を、処方ごとに結びつけて覚えます。
- 小柴胡湯にも重篤な副作用の記載がありますが、問題文の「うっ血性心不全・心室頻拍」という組合せを見落とさないことが大切です。
- 「症状があるときのみ」と「連用しない」はセットで覚えましょう。「症状があるときは継続して服用する」という意味ではありません。
補足コラム
芍薬甘草湯は、体力の程度にかかわらず使用できる処方として記載されています。見分けるキーワードは「筋肉の急激な痙攣を伴う痛み」です。処方の適応を問う問題ではこの特徴を、添付文書の注意を問う問題では「症状があるときのみ・連用しない」を手がかりにできます。
FAQ
Q. 小柴胡湯も重篤な副作用に注意が必要なら、この問題の答えになりませんか?
A. 副作用があることだけでは決まりません。この問題では「うっ血性心不全・心室頻拍」と「症状があるときのみ・連用しない」という特定の組合せを問うています。
A. 副作用があることだけでは決まりません。この問題では「うっ血性心不全・心室頻拍」と「症状があるときのみ・連用しない」という特定の組合せを問うています。
Q. 「体力に関わらず使用できる」は、連用してよいという意味ですか?
A. いいえ。体力の区分と、服用期間や連用に関する注意は別の情報です。芍薬甘草湯は、体力の区分にかかわらず使用できる一方、連用は避けるとされています。
A. いいえ。体力の区分と、服用期間や連用に関する注意は別の情報です。芍薬甘草湯は、体力の区分にかかわらず使用できる一方、連用は避けるとされています。
関連キーワード: 芍薬甘草湯、うっ血性心不全、心室頻拍、連用制限、添付文書の「してはいけないこと」

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