登録販売者 2022年 北海道・東北 問21
問題文
第1欄の記述は、かぜ薬として使用される漢方処方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされる。
第2欄
選択肢
1:桂枝湯
2:小青竜湯
3:柴胡桂枝湯(正解)
4:麻黄湯
5:香蘇散
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柴胡桂枝湯の適応【登録販売者解説】
正解の理由
腹痛を伴いやすい胃腸炎と、かぜの中期から後期が柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の目印です。
正しい処方は3です。記述の「体力中等度又はやや虚弱」「多くは腹痛を伴う」「胃腸炎、かぜの中期から後期」が、柴胡桂枝湯の適応に合っています。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方成分です。
解法ステップ
- 体力の区分を確認します。「体力中等度又はやや虚弱」です。
- 症状の組合せに注目します。「腹痛」「胃腸炎」があります。
- 使用する時期を確認します。「かぜの中期から後期」です。
- この組合せに当たる柴胡桂枝湯を選びます。似た名前の桂枝湯(けいしとう)とは区別しましょう。
選択肢別の誤答解説
-
1. 桂枝湯
かぜ薬として使われる漢方処方製剤の一つですが、この設問の決め手である「腹痛を伴いやすい胃腸炎」「かぜの中期から後期」に該当する処方は柴胡桂枝湯です。「桂枝」の字が共通していても、処方名を取り違えないようにしましょう。 -
2. 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水などがある場合に適するとされます。体力の区分は似ていますが、咳や鼻水ではなく、腹痛を伴う胃腸炎やかぜの中期から後期が問われています。 -
3. 柴胡桂枝湯
体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気(さむけ)・頭痛・吐きけなどがある場合の胃腸炎や、かぜの中期から後期に適するとされます。設問の記述と一致します。 -
4. 麻黄湯(まおうとう)
体力が充実し、かぜのひきはじめで、寒気・発熱・頭痛・咳などがあり、汗が出ていない場合に適するとされます。体力区分と、かぜの時期が設問と異なります。 -
5. 香蘇散(こうそさん)
かぜ薬として使われる漢方処方製剤の一つです。この設問では、選択肢名の類似ではなく、「腹痛を伴いやすい胃腸炎」「かぜの中期から後期」という適応の組合せを手がかりにします。この記述に当たるのは柴胡桂枝湯です。
よくある誤解
- 「桂枝湯」と「柴胡桂枝湯」を同じ処方のように扱う
処方名が似ていますが、設問では「柴胡」が付く方を選ぶのがポイントです。 - 体力区分だけで選ぶ
小青竜湯も「体力中等度又はやや虚弱」が目安です。体力区分に加えて、咳・鼻水なのか、腹痛・胃腸炎なのかを見分けます。 - 「かぜ」の文字だけで選ぶ
かぜの初期に適する処方もあります。「中期から後期」という時期の指定を見落とさないようにしましょう。
補足コラム
漢方処方製剤は、体力の区分だけでなく、症状の組合せやかぜの時期も見て選びます。この問題では、次のように特徴を並べると整理しやすくなります。
- 柴胡桂枝湯:体力中等度又はやや虚弱/腹痛を伴いやすい胃腸炎、かぜの中期から後期
- 小青竜湯:体力中等度又はやや虚弱/うすい水様の痰を伴う咳、鼻水
- 麻黄湯:体力充実/かぜのひきはじめ、汗が出ていない
FAQ
小柴胡湯(しょうさいことう)も、かぜの後期に使われますか?
手引きでは、小柴胡湯は体力中等度で、脇腹からみぞおちにかけて苦しい、食欲不振や口の苦味があるなどの特徴とともに、かぜの後期の諸症状に適するとされています。柴胡桂枝湯とは、腹痛や微熱などを含む症状の組合せで区別します。
手引きでは、小柴胡湯は体力中等度で、脇腹からみぞおちにかけて苦しい、食欲不振や口の苦味があるなどの特徴とともに、かぜの後期の諸症状に適するとされています。柴胡桂枝湯とは、腹痛や微熱などを含む症状の組合せで区別します。
関連キーワード: 柴胡桂枝湯、漢方処方製剤、体力区分、かぜの中期から後期、胃腸炎

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