登録販売者 2022年 北海道・東北 問25
問題文
眠気を防ぐ薬の配合成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:カフェインの作用には、腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制があり、尿量の増加をもたらす。
2:吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達する。
3:授乳中の女性がカフェインを大量に摂取したり、カフェインを連用したりした場合には、乳児の体内にカフェインが蓄積して、徐脈を引き起こす可能性がある。(正解)
4:眠気による倦怠感を和らげる補助成分として、ニコチン酸アミドが配合されている場合がある。
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眠気防止薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
カフェインは尿量を増やし、胎盤や乳汁を通じて胎児・乳児に移行することがあります。乳児では頻脈(ひんみゃく)や不眠が起こる可能性があり、徐脈(じょみゃく)ではありません。
誤っているものは3です。1・2・4は正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の「眠気を防ぐ薬」です。
解法ステップ
- カフェインの作用として「ナトリウムイオンの再吸収抑制」と「尿量の増加」が適切か確認します。
- 妊娠中の記述では、血液-胎盤関門(けつえき・たいばんかんもん)を通過して胎児に届く点を確認します。
- 授乳中の記述では、乳児に起こる症状を確認します。「徐脈」という語に注目し、手引きにある症状と照らします。
- ニコチン酸アミドが、眠気そのものを抑える成分か、倦怠感(けんたいかん)を和らげる補助成分かを区別します。
選択肢別の誤答解説
- 1は正しい記述です。 カフェインには、腎臓でナトリウムイオンと水分の再吸収を抑え、尿量を増やす作用があります。
- 2は正しい記述です。 吸収されたカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達します。
- 3は誤りです。 × 徐脈 → ○ 頻脈。カフェインの一部は乳汁(にゅうじゅう)に移行します。乳児は肝臓が未発達でカフェインの代謝に時間がかかるため、体内に蓄積し、頻脈や不眠などを引き起こす可能性があります。
- 4は正しい記述です。 ニコチン酸アミドは、眠気を抑える成分ではありません。眠気による倦怠感を和らげる補助成分として配合される場合があります。
よくある誤解
- 頻脈と徐脈の取り違えに注意しましょう。「頻」は脈が速いこと、「徐」は脈が遅いことです。
- 「カフェインが乳児に蓄積する」という部分が正しいため、選択肢全体も正しいと思い込みやすいです。原因や前半が正しくても、症状名が違えば誤りです。
- ニコチン酸アミドを、眠気を直接防ぐ成分と混同しないようにしましょう。
補足コラム
カフェインが配合されていても、鎮静成分などによる眠気が必ず解消されるわけではありません。また、眠気防止薬は睡眠の代わりになるものではなく、手引きでは短期間の服用にとどめ、連用しないよう示されています。
FAQ
カフェインは、眠気を催す薬の作用を必ず打ち消しますか?
いいえ。カフェインが配合されていても、ほかの成分による眠気が解消されるとは限りません。
いいえ。カフェインが配合されていても、ほかの成分による眠気が解消されるとは限りません。
眠気防止薬を使えば、睡眠不足を補えますか?
いいえ。眠気や倦怠感を一時的に抑えるもので、睡眠が不要になるわけではありません。
いいえ。眠気や倦怠感を一時的に抑えるもので、睡眠が不要になるわけではありません。
関連キーワード: カフェイン、眠気防止薬、頻脈、徐脈、血液-胎盤関門、ニコチン酸アミド

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