登録販売者 2022年 北海道・東北 問27
問題文
次の表は、ある小児鎮静薬に含まれている成分の一覧である。
1日量(60粒中)
ジャコウ 1.0mg
ゴオウ 9.0mg
レイヨウカク 30.0mg
ギュウタン 12.0mg
ニンジン 110.0mg
オウレン 60.0mg
カンゾウ 60.0mg
チョウジ 9.0mg
この一般用医薬品に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ジャコウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用を期待して用いられる。
b チョウジは、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
c カンゾウは、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意されるべきである。
d ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用を期待して用いられる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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小児鎮静薬の生薬成分【登録販売者解説】
正解の理由
ジャコウ・ゴオウは緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す作用が期待され、チョウジは香りによる健胃作用が期待されます。
正しい組合せは1です。a〜dはすべて正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の、小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤や、胃の薬に関する項目です。
解法ステップ
- aとdにある「緊張や興奮を鎮める」「血液の循環を促す」という組合せを確認します。手引きでは、ジャコウとゴオウの両方に期待される作用として示されています。
- bの「香りによる健胃作用」に注目します。これは芳香性健胃生薬の説明に合います。
- cは、カンゾウだけでなく、他の医薬品などから摂取するグリチルリチン酸も含めた総量への注意です。手引きの記載と一致します。
- 4つとも正しいため、すべてを「正」とする1を選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 ジャコウには、緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す作用などが期待されます。
- b:正しいです。 チョウジは、香りによる健胃作用を期待して用いられる生薬です。健胃(けんい)とは、胃の働きを助けることです。
- c:正しいです。 カンゾウを含む医薬品だけでなく、他の医薬品などから摂取するグリチルリチン酸も合わせ、総量が継続して多くならないよう注意します。
- d:正しいです。 ゴオウにも、緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す作用などが期待されます。aのジャコウと同じ作用の組合せが示されています。
組合せの選択肢を照合すると、2はb・c・dを誤りとしている点、3はdを誤りとしている点、4はa・cを誤りとしている点、5はa・b・dを誤りとしている点が、それぞれ不一致です。
よくある誤解
- ジャコウとゴオウは、作用の説明が異なると思い込むことです。 この問題では、どちらにも同じ作用の組合せが示されています。
- カンゾウを含む医薬品だけを確認すればよいと思うことです。 cは、他の医薬品などから摂取するグリチルリチン酸も含めた総量への注意を問うています。
- 「香りによる健胃作用」を、チョウジ以外の生薬の説明と取り違えることです。 この問題では、チョウジの作用として正しい記述です。
補足コラム
同じ小児鎮静薬の成分として挙げられているレイヨウカクは、緊張や興奮を鎮める作用などを期待して用いられます。ジャコウやゴオウの説明にある「血液の循環を促す」まで、レイヨウカクの作用として結び付けないようにしましょう。
FAQ
「小児鎮静薬」に使われる生薬なら、副作用の心配は少ないと考えてよいですか?
小児用であることだけを理由に、安全性を決めつけることはできません。手引きでは、安易な使用を避け、適切な医薬品を選択できるよう情報提供に努めることが示されています。
小児用であることだけを理由に、安全性を決めつけることはできません。手引きでは、安易な使用を避け、適切な医薬品を選択できるよう情報提供に努めることが示されています。
関連キーワード: ジャコウ、ゴオウ、レイヨウカク、チョウジ、カンゾウ、グリチルリチン酸、芳香性健胃生薬

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