登録販売者 2022年 北海道・東北 問28
問題文
咳や痰が生じる仕組み及び鎮咳去痰薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ジヒドロコデインリン酸塩を含む医薬品は、12歳未満の小児等への使用は禁忌である。
b 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こったときに、その刺激が中枢神経系に伝わり、延髄にある咳嗽中枢の働きによって引き起こされる反応である。
c 鎮咳去痰薬には、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、内用液剤、シロップ剤のほか、口腔咽喉薬の目的を兼ねたトローチ剤やドロップ剤がある。
d 呼吸器官に感染を起こしたときは、気道粘膜からの粘液分泌が減り、その粘液に気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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咳・痰の発生機序【登録販売者解説】
正解の理由
咳は気道への刺激で起こり、感染時は粘液分泌が増えて痰になります。
正しい組み合わせは1です。記述は、aが正、bが正、cが正、dが誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「呼吸器官に作用する薬」です。
解法ステップ
- aでは「ジヒドロコデインリン酸塩」と「12歳未満」の組み合わせを確認します。
- bでは、刺激が伝わる先と、咳を起こす中枢の場所に注目します。
- cでは、鎮咳去痰薬に含まれる剤形の例を確認します。
- dでは、感染時の「粘液分泌が減り」という部分を確認します。ここが正誤を分ける語句です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正ジヒドロコデインリン酸塩を含む医薬品は、12歳未満の小児への使用が禁忌です。したがって、aを「誤」とする選択肢2・3・5は、この記述の判定が違います。
-
b 正咳は、気管や気管支への刺激が中枢神経系に伝わり、延髄(えんずい)にある咳嗽中枢(がいそうちゅうすう)の働きで起こる反応です。したがって、bを「誤」とする選択肢2・4は、この記述の判定が違います。
-
c 正鎮咳去痰薬には、錠剤やシロップ剤などのほか、口腔咽喉薬の目的を兼ねたトローチ剤やドロップ剤もあります。したがって、cを「誤」とする選択肢3・4は、この記述の判定が違います。
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d 誤×「粘液分泌が減り」→ ○「粘液分泌が増える」感染を起こしたときなどは、気道粘膜からの粘液分泌が増えます。その粘液に異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じり、痰になります。選択肢2・3・4はdを「正」としているため、この記述の判定が違います。
よくある誤解
- 「減る」と「増える」の取り違えに注意してください。感染時に痰のもとになる粘液分泌は増えます。
- 咳は、気道への刺激を排除しようとする反応です。咳を起こす中枢は、延髄にあります。
- トローチ剤やドロップ剤は、口腔咽喉薬の目的を兼ねる鎮咳去痰薬にも用いられます。
補足コラム
咳と痰は、どちらも気道を守る働きに関係します。咳は刺激や痰を外へ出そうとする反応です。痰は、粘液に異物などが混じってできたものです。鎮咳去痰薬は、咳を鎮める作用や痰を出しやすくする作用などを目的とする薬です。
FAQ
Q. 咳は、必ず止めるべき反応ですか?
A. 咳には、気道に入った異物や痰を排除しようとする働きがあります。そのため、手引きでは、咳をむやみに抑え込むべきではないとされています。
A. 咳には、気道に入った異物や痰を排除しようとする働きがあります。そのため、手引きでは、咳をむやみに抑え込むべきではないとされています。
Q. 痰は、粘液だけでできていますか?
A. いいえ。粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰になります。
A. いいえ。粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰になります。
関連キーワード: 鎮咳去痰薬、咳嗽中枢、延髄、ジヒドロコデインリン酸塩、粘液分泌、痰

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