登録販売者 2022年 北海道・東北 問30
問題文
次の記述は、口腔咽喉薬及び含嗽薬に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。
b グリチルリチン酸二カリウムは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
c デカリニウム塩化物は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。
d クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬は、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)(正解)
3:(b、c)
4:(c、d)
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口腔咽喉薬の成分と使用法【登録販売者解説】
正解の理由
噴射式液剤は吸い込みながら使わず、グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分、デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分です。
正しい組合せは2です。各記述は、a:正しい、b:誤り、c:誤り、d:正しいです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第3章「主な医薬品とその作用」の口腔咽喉薬・含嗽薬の項目です。
解法ステップ
- aは「息を吸いながら」ではなく「軽く息を吐きながら」とある点を確認します。噴射した液が気道へ入るおそれがあるためです。
- bとcは、成分名と目的の組合せに注目します。抗炎症・殺菌消毒・組織修復のどの働きかを見分けます。
- dは、クロルヘキシジングルコン酸塩を含む含嗽薬の使用上の注意を確認します。
- 正しい記述がaとdなので、この組合せを含む選択肢に絞ります。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
噴射式の液剤は、息を吸いながら使うと気管支(きかんし)や肺に入ってしまうおそれがあります。軽く息を吐きながら噴射するのが望ましいです。 -
b 誤り
× グリチルリチン酸二カリウム=殺菌消毒の目的 → ○ 抗炎症成分
口腔内や喉に付着した微生物を死滅させたり、増殖を抑えたりする殺菌消毒成分として挙げられているのは、デカリニウム塩化物などです。bを含む選択肢1(a、b)と選択肢3(b、c)は、この記述が誤りのため正解になりません。 -
c 誤り
× デカリニウム塩化物=粘膜組織の修復を促す → ○ アズレンスルホン酸ナトリウム
デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分です。炎症を生じた粘膜(ねんまく)組織の修復を促す作用を期待して配合される成分として、手引きにはアズレンスルホン酸ナトリウムが挙げられています。cを含む選択肢3(b、c)と選択肢4(c、d)は、この記述が誤りのため正解になりません。 -
d 正しい
クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬(がんそうやく)は、口腔内に傷やひどいただれがある人では強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要があります。
したがって、aとdを含む2が正しい組合せです。
よくある誤解
- 「殺菌消毒」と「炎症を鎮める」は、どちらも症状を抑える働きですが、同じ作用ではありません。成分名と目的の組合せで覚えます。
- 成分名だけを見て、別の成分の働きを当てはめてしまうことがあります。特に、デカリニウム塩化物は殺菌消毒、アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復の働きとして区別します。
- 噴射式液剤の使い方では、「息を吸う」と「息を吐く」の入れ替えがひっかけになります。
補足コラム
口腔咽喉薬・含嗽薬の成分は、目的別に整理すると覚えやすくなります。
- 抗炎症成分:グリチルリチン酸二カリウム
- 殺菌消毒成分:デカリニウム塩化物、クロルヘキシジングルコン酸塩など
- 粘膜組織の修復を促す成分:アズレンスルホン酸ナトリウム
「炎症を鎮める」「微生物を抑える」「組織の修復を促す」と、目的の言葉を手がかりに分類しましょう。
FAQ
トローチ剤やドロップ剤は、噛んで飲み込んでもよいですか?
有効成分を口腔内や咽頭部に行き渡らせるため、口の中に含み、噛まずにゆっくり溶かして使います。噛み砕いて飲み込むと、効果が期待できません。
有効成分を口腔内や咽頭部に行き渡らせるため、口の中に含み、噛まずにゆっくり溶かして使います。噛み砕いて飲み込むと、効果が期待できません。
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