登録販売者 2022年 北海道・東北 問31
問題文
次の記述は、胃腸の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a リュウタンは、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
b オウバク、オウレン、センブリといった生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用されると効果が期待できない。
c 味覚や嗅覚に対する刺激以外の作用による健胃成分として、乾燥酵母やカルニチン塩化物が配合されている場合がある。
d スクラルファートは、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補うことにより、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的として用いられる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(c、d)
🔒 解説は解答すると表示されます
胃腸薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
健胃成分は味や香りで胃の働きを促し、消化成分は酵素を補い、スクラルファートは胃粘膜を保護します。
3は、正しい記述であるb・cの組合せです。aは誤り、dも誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の健胃成分・消化成分・胃粘膜保護成分です。
解法ステップ
- aは「リュウタン」と「胆汁の分泌を促す」の組合せに注目します。胆汁の分泌を促す成分として挙げられている生薬名と照らします。
- bは、オウバクなどの味や香りを遮ると、健胃作用にどう影響するかを確認します。
- cは、乾燥酵母とカルニチン塩化物が「味覚や嗅覚への刺激以外の作用による健胃成分」として扱われているかを見ます。
- dは、スクラルファートの目的が「消化酵素を補うこと」なのか、「胃粘膜を保護・修復すること」なのかを区別します。
選択肢別の誤答解説
-
a
×リュウタン→○ユウタン
リュウタンは苦味による健胃作用を期待して用いられる生薬です。胆汁の分泌を促す作用があるとされるのは、胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)などです。胆汁の分泌を促す作用は「利胆作用(りたん作用)」といいます。 -
b
正しい記述です。オウバク、オウレン、センブリなどは、味覚や嗅覚(きゅうかく)への刺激によって、反射的に唾液や胃液の分泌を促す健胃成分です。そのため、味や香りを遮蔽(しゃへい)すると効果が期待できず、そのような服用方法は適当ではありません。 -
c
正しい記述です。乾燥酵母やカルニチン塩化物は、味覚や嗅覚への刺激以外の作用による健胃成分として配合される場合があります。乾燥酵母は胃腸の働きに必要な栄養素を補給し、カルニチン塩化物には胃液分泌を促すなどの作用があるとされています。 -
d
×消化酵素を補う→○胃粘膜を覆って胃液から保護するなど
スクラルファートは、胃粘膜(いねんまく)の保護・修復を目的とする成分です。炭水化物、脂質、タンパク質などの分解に働く酵素を補う「消化成分」ではありません。
組合せの確認:(a、b)は誤りのaを含み、正しいcを含みません。(a、d)はa・dが誤りで、正しいb・cを含みません。(c、d)は誤りのdを含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- リュウタンとユウタンの取り違えに注意しましょう。どちらも「ユウタン」などの「タン」が目に入りますが、リュウタンは苦味による健胃、ユウタンは胆汁の分泌を促す成分としても扱われます。
- 「健胃」と「消化」は同じではありません。健胃は弱った胃の働きを高めること、消化は酵素を補うなどして食物の分解を助けることです。
- スクラルファートは胃に関係する成分ですが、胃の薬だからといって消化酵素を補う成分とは限りません。成分ごとの目的を確認しましょう。
補足コラム
消化成分には、ジアスターゼ、プロザイム、ニューラーゼ、リパーゼ、セルラーゼなどがあります。これらは、炭水化物、脂質、タンパク質、繊維質などの分解に働く酵素を補う成分です。
一方、胆汁末や動物胆(ユウタンを含む。)、ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、胆汁の分泌を促す成分として挙げられています。
FAQ
苦味のある生薬は、すべて消化酵素を補う成分ですか?
いいえ。オウバクやセンブリなどは、苦味による健胃作用を期待して用いられます。消化酵素を補う成分とは、働きの分類が異なります。
いいえ。オウバクやセンブリなどは、苦味による健胃作用を期待して用いられます。消化酵素を補う成分とは、働きの分類が異なります。
関連キーワード: 健胃成分、消化成分、胃粘膜保護成分、利胆作用、スクラルファート、オウバク、リュウタン、ユウタン

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
