戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 北海道・東北 問33


問題文

止瀉薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ビスマスを含む成分は収斂作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用も持つとされるため、細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい。 b 木クレオソートは、過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。 c タンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 d ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤

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止瀉薬の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

ビスマス成分は有毒物質を分解する作用もありますが、細菌性の下痢や食中毒には安易に使いません。タンニン酸アルブミンと牛乳アレルギーの関係にも注意します。
3が正しい組み合わせです。aは誤、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の止瀉成分に関する記載です。

解法ステップ

  1. aは「有毒物質を分解する作用」と「細菌性の下痢や食中毒に使う」の二つに分けて読みます。作用があっても、使用してよいとは限りません。
  2. bは、木クレオソートの作用として「腸管運動の正常化」と「水分・電解質の分泌抑制」が挙がっているかを確認します。
  3. cは、牛乳アレルギーの注意が必要な成分名に注目します。「タンニン酸ベルベリン」ではなく、別の成分です。
  4. dは、ロペラミド塩酸塩の中枢神経系への作用と、副作用の例が一致するかを確認します。

選択肢別の誤答解説

  • a:誤り
    ×「細菌性の下痢や食中毒のときに使用するとよい」→ ○「使用すると、かえって状態を悪化させるおそれがある」
    ビスマスを含む成分には、腸粘膜をひきしめる収斂(しゅうれん)作用のほか、腸内で発生した有毒物質を分解する作用もあるとされます。ただし、収斂成分を主体とする止瀉薬を細菌性の下痢や食中毒に使うと、腸の運動を鎮めて状態を悪化させるおそれがあります。成分の作用と、使うのに適した状況を混同しないことが大切です。
  • b:正しい
    木クレオソートには、過剰な腸管の蠕動(ぜんどう)運動を正常化し、水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用があります。蠕動運動とは、腸の内容物を先へ送るように腸が動くことです。
  • c:誤り
    ×「タンニン酸ベルベリン」→ ○「タンニン酸アルブミン」
    牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製されたアルブミンを含むため、牛乳アレルギーがある人はタンニン酸アルブミンの使用を避ける必要があります。問題文は、注意が必要な成分をタンニン酸ベルベリンに置き換えています。
  • d:正しい
    ロペラミド塩酸塩には中枢神経系を抑制する作用があり、副作用としてめまいや眠気が現れることがあります。

よくある誤解

  • 「有毒物質を分解する」と書かれていると、食中毒にも適すると考えがちです。しかし、aは作用の説明だけでなく、使用を勧める部分まで含めて誤りです。
  • 「タンニン酸」を含む成分同士を同じものとして覚えるのは誤りです。牛乳アレルギーとの関係は、タンニン酸ベルベリンではなくタンニン酸アルブミンです。
  • bとdのように記述全体が正しいものと、aのように前半の作用は合っていても後半の使い方が誤っているものがあります。一文の中の条件や結論まで確認しましょう。

補足コラム

  • ビスマスを含む成分:腸粘膜をひきしめる収斂作用などがあり、有毒物質を分解する作用もあるとされます。ただし、細菌性の下痢や食中毒での使用には注意が必要です。
  • タンニン酸アルブミン:タンニン酸の収斂作用を利用する成分です。アルブミンが牛乳由来のタンパク質から精製される点が、牛乳アレルギーの注意につながります。
  • 木クレオソート:止瀉成分として使われるのは、木材を原料とする木クレオソートです。石炭を原料とする石炭クレオソートとは区別します。

FAQ

Q. ベルベリンを含む成分は、どのような作用が期待されますか?
A. ベルベリンには抗菌作用や抗炎症作用があるとされます。タンニン酸ベルベリンは、消化管内でタンニン酸とベルベリンに分かれ、それぞれの作用による止瀉が期待されます。
Q. ロペラミド塩酸塩は、どのような下痢にも使える成分ですか?
A. いいえ。手引きでは、食あたりや水あたりによる下痢は適用対象ではないとされています。発熱を伴う下痢などにも注意が必要です。

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