登録販売者 2022年 北海道・東北 問34
問題文
第1欄の記述は、腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
第2欄
選択肢
1:桂枝加芍薬湯
2:人参湯(理中丸)
3:安中散
4:大黄牡丹皮湯(正解)
5:麻子仁丸
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漢方処方の適応照合【登録販売者解説】
正解の理由
「月経症状・下腹部痛・便秘しがち」なら大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)です。
4の大黄牡丹皮湯が、第1欄の記述に該当します。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章の漢方処方製剤の記載と照らすと、体力中等度以上で、下腹部痛があり、便秘しがちな人の月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適するとされています。
解法ステップ
- 「月経不順・月経困難・月経痛」と、月経に関する症状が並んでいることに注目します。
- 「体力中等度以上」「下腹部痛」「便秘しがち」も手がかりにします。
- これらの特徴がそろう処方を選択肢から探すと、大黄牡丹皮湯に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
1. 桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
第1欄の「月経不順・月経困難・月経痛」「体力中等度以上」という組み合わせに合う記述ではありません。処方名だけで判断せず、設問に書かれた体力の区分と症状を照らし合わせましょう。 -
2. 人参湯(にんじんとう)(にんじんとう、理中丸(りちゅうがん))
体力虚弱で、疲れやすく手足などが冷えやすい人の胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛などに用いられます。月経症状を中心とする第1欄とは適応が異なります。 -
3. 安中散(あんちゅうさん)
体力中等度以下で、胃痛や腹痛があり、ときに胸やけ、げっぷ、胃もたれ、食欲不振などを伴う人に用いられます。第1欄の月経症状の組み合わせとは一致しません。 -
4. 大黄牡丹皮湯
第1欄にある「体力中等度以上」「下腹部痛」「便秘しがち」「月経不順・月経困難・月経痛」が、この処方の適応と一致します。体の虚弱な人や、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる点も記述と合っています。 -
5. 麻子仁丸(ましにんがん)
体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状になる人の便秘などに用いられます。便秘は共通しますが、体力の区分が異なり、第1欄にある月経症状も適応の中心ではありません。
よくある誤解
- 「便秘」が書かれているだけで、便秘に用いる漢方処方を選んでしまうことがあります。便秘以外の症状や体力の区分も合わせて見ます。
- 「体力中等度以上」と「体力中等度以下」は、似た表現ですが区分が異なります。選択肢と第1欄の表現を丁寧に照合しましょう。
- 「胃腸が弱く下痢しやすい人には不向き」という注意だけでは、処方を特定できません。適応症状の組み合わせが決め手です。
補足コラム
似た月経症状が出る処方として、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)もあります。手引きでは、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちな人の月経不順、月経困難症、月経痛などに適するとされています。大黄牡丹皮湯は「下腹部痛があって、便秘しがち」という表現が見分ける手がかりです。
FAQ
Q. 「腸の不調を改善する目的」とあるのに、月経の症状が選択の手がかりになるのはなぜですか?
A. 漢方処方製剤には、便秘などの腸の症状だけでなく、月経に関する症状も適応として記載される処方があります。この問題では、処方ごとの適応に含まれる症状の組み合わせを見分けます。
A. 漢方処方製剤には、便秘などの腸の症状だけでなく、月経に関する症状も適応として記載される処方があります。この問題では、処方ごとの適応に含まれる症状の組み合わせを見分けます。
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