登録販売者 2022年 北海道・東北 問45
問題文
抗ヒスタミン成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、抗ヒスタミン作用を示す。
b 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用を示さず、排尿困難の副作用が現れることはない。
c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがある。
d メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
抗ヒスタミン成分の作用と副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ヒスタミンの受容体への結合を妨げる一方、抗コリン作用や成分ごとの重篤な副作用にも注意します。
正しい組み合わせは4です。記述は、a:正、b:誤、c:正、d:正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の抗ヒスタミン成分に関する項目です。
解法ステップ
- aは「ヒスタミンが受容体と反応するのを妨げる」という作用に注目します。ヒスタミンの遊離を抑える作用との混同に注意します。
- bは「抗コリン作用を示さず」「排尿困難はない」という断定を確認します。
- cは「ジフェンヒドラミン」「乳汁への移行」「乳児の昏睡」の組み合わせを見ます。
- dは、メキタジンの重篤な副作用として示された症状と照らし合わせます。
選択肢別の誤答解説
各記述の確認
- a:正しいです。 クロルフェニラミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン成分です。肥満細胞(ひまんさいぼう)から遊離したヒスタミンが、受容体(じゅようたい:物質を受け取る部分)と結び付くのを妨げて、ヒスタミンの働きを抑えます。
- b:誤りです。 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)を示すものが多く、排尿困難などの副作用が現れることがあります。「抗コリン作用を示さず」「副作用が現れることはない」とする部分が誤りです。
- c:正しいです。 ジフェンヒドラミン塩酸塩では、吸収された成分の一部が乳汁(にゅうじゅう)に移行し、乳児に昏睡(こんすい)を生じるおそれがあります。
- d:正しいです。 メキタジンでは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少(けっしょうばんげんしょう)を生じることがあります。
誤答の選択肢
- 1は「a:誤、b:誤、c:誤、d:正」です。aとcを誤りとしている点が違います。aとcは、どちらも手引きの記述に合うため正しいです。
- 2は「a:正、b:正、c:誤、d:誤」です。b・c・dが違います。bは誤り、cとdは正しいため、これらを逆にしています。
- 3は「a:誤、b:誤、c:正、d:誤」です。aとdが違います。どちらも正しい記述です。
- 5は「a:誤、b:正、c:正、d:誤」です。a・b・dが違います。aとdは正しく、bは誤りです。
よくある誤解
- 「肥満細胞からヒスタミンが遊離するのを抑える作用」と、「遊離したヒスタミンが受容体に結び付くのを妨げる作用」を混同しやすいです。抗ヒスタミン成分は後者です。
- 「抗コリン作用を示さない」「副作用はない」のような言い切りは要注意です。抗ヒスタミン成分では、排尿困難などが起こることがあります。
- 抗ヒスタミン成分全体に共通する副作用と、メキタジンなど特定の成分で注意する重篤な副作用を混同しないようにしましょう。
補足コラム
抗ヒスタミン成分は、眠気を促すことがあります。ヒスタミンには覚醒の維持・調節に関わる働きがあり、その働きが抑えられるためです。そのため、抗ヒスタミン成分を含む内服薬の服用後は、乗物や機械類の運転操作を避けることとされています。
FAQ
抗ヒスタミン成分と、ヒスタミンの遊離を抑える成分は同じですか?
同じではありません。抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑えます。一方、クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える成分です。
同じではありません。抗ヒスタミン成分は、遊離したヒスタミンの働きを抑えます。一方、クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える成分です。
関連キーワード: 抗ヒスタミン成分、抗コリン作用、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩、メキタジン

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
