登録販売者 2022年 北海道・東北 問64
問題文
次の記述は、呼吸器系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官である。
b 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれることでガス交換が行われる。
c 鼻腔から気管支までの呼気及び吸気の通り道を気道といい、そのうち咽頭、喉頭、気管までの部分を上気道という。
d 呼吸器系では、侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応は行われない。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)
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呼吸器系の構造と働き【登録販売者解説】
正解の理由
喉頭の位置と肺胞でのガス交換を押さえ、上気道の範囲と防御機能を見分けます。
組み合わせは1です。記述a・bが正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の呼吸器系の項目です。
解法ステップ
- **「咽頭と気管の間」**という喉頭の位置が正しいかを確認します。
- **「肺胞気中に二酸化炭素」「赤血球に酸素」**というガスの移動方向を確認します。
- 「上気道」の範囲を確認します。手引きでは、咽頭・喉頭までが上気道です。
- 呼吸器系の防御機能を確認します。免疫反応が行われるため、「行われない」とする記述は誤りです。正しいa・bを含む組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
喉頭(こうとう)は、咽頭(いんとう)と気管の間にある、軟骨に囲まれた円筒状の器官です。位置関係と形の説明が手引きに合っています。 -
b 正しい
肺胞(はいほう)の壁を通じて、血液中の二酸化炭素が肺胞気中へ移動し、酸素が血液中の赤血球に取り込まれます。このガス交換によって、二酸化炭素を呼気として排出し、酸素を体内へ運べるようになります。 -
c 誤り
×(咽頭・喉頭・気管までが上気道)→ ○(咽頭・喉頭までが上気道)
気管から気管支、肺までの部分は下気道です。気管を上気道に含めているところが誤りです。 -
d 誤り
呼吸器系では、侵入してくる細菌やウイルスなどに対する防御が行われます。たとえば、咽頭の扁桃(へんとう)では免疫反応が行われ、肺胞に異物や細菌が侵入したときには肺胞マクロファージが取り込んで消化します。
組み合わせも確認しましょう。2は誤りのcを含み、正しいbを含みません。3は誤りのdを含み、正しいaを含みません。4は誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
-
「気道」と「上気道」は同じ範囲だと思う
気道は呼気・吸気の通り道全体です。上気道はその一部で、手引きでは咽頭・喉頭までです。 -
呼吸器の役割は、空気を通してガス交換することだけだと思う
呼吸器系には、細菌やウイルスなどの侵入に対する防御機構もあります。「免疫反応は行われない」という否定表現に注意しましょう。 -
肺胞でのガス交換の向きを逆にする
二酸化炭素は血液から肺胞気へ、酸素は肺胞気から血液へ移動します。
補足コラム
呼吸器系の主な器官は、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺です。気道に入る異物を防ぐ仕組みには、鼻毛や鼻汁などもあります。また、扁桃や肺胞マクロファージのように、細菌・ウイルスなどに対応する仕組みも備わっています。
FAQ
Q. 咽頭は呼吸器系だけに属する器官ですか?
A. いいえ。咽頭は鼻腔・口腔につながり、気道と消化管の両方に属します。
A. いいえ。咽頭は鼻腔・口腔につながり、気道と消化管の両方に属します。
Q. 肺胞に異物が届いた場合、どのような防御機構がありますか?
A. 肺胞表面を移動できる肺胞マクロファージが、異物などを取り込んで消化します。
A. 肺胞表面を移動できる肺胞マクロファージが、異物などを取り込んで消化します。
関連キーワード: 呼吸器系、上気道、下気道、肺胞、ガス交換、扁桃、肺胞マクロファージ

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